宇宙開発
- 景気があまりよくなかったり、世界各国がさまざまな問題を抱えていると、たいていお金の掛かる宇宙開発は後回しにされます。まあ確かにそういう結論になるのは分かりますし、仕方ない気はするんですが、でも僕は宇宙開発が進んでほしいと思っています。僕はもちろん人類の宇宙進出がかっこいいと思っていますが、しかしそれが主な理由でなくて、もっと現実的な理由で、宇宙開発をやってほしいと思っています。
- それは災害回避です。
- もし人類が地球だけで暮らしていて、そこに大きな隕石がやってきたら、そりゃあ大量の爆弾を早めに当てて軌道を変えたりするとは思いますが、しかしそれがいつでも成功するとは限りません。また核の管理に失敗してひどい核戦争が起きてしまって地球は千年くらいは不毛の星になってしまうかもしれません。温暖化が暴走してしまうかもしれません。そんなとき、もし人類が他のところで恒常的に暮らしていれば、人類全滅は避けられます。
- 僕は月に移住しろとか、火星に移住しようというわけではなくて(もちろんそれらも結構ですが)、適当な小惑星の中をくりぬいてコロニー代わりにすればいいと思っています(外側は全部太陽電池パネルとか)。重力なんて無くてもいいです。ある程度の重力を発生させようと思うからあれこれ苦労するわけで、重力なしでも暮らせないことは無いですし、それで世代を重ねていけば、むしろ重力なしのほうが快適に暮らせるようになるかもしれません。
- 太陽系を脱出する必要もありません。もちろん太陽系から出て行けば、太陽に異変が起きても絶滅は避けられるようになるので最高ですが、そうすると当分エネルギー源がなくなりそうで、これを克服するのは当分は無理だと思います。
- まあこうして無重力に適用した人類はもはや僕達とは違う種なのかもしれませんが、僕はそれでもいいですし、彼らはもっとゆたかな文明を築くでしょう。
- 冷戦が終わってからというもの、宇宙開発競争がなくなってしまいました。もちろん平和は何者にも代えがたいのでこれでいいのですが、しかし僕としては平和であっても、宇宙開発が盛んになってほしいです。どうも最近は文明が内向きになってしまった気がしてなりません(まあOSASKも内向き発想ではある。新しい何かというよりは、既存の技術の改良)。人間同士のいがみ合いを解決したり(たとえば戦争の解消とか)、オリンピックなどの国際的なスポーツ大会で大いに盛り上がることはもちろんすてきですが、それはなんというか人間同士のやりとりが中心で、新しい分野に乗り出す気迫が少ない気がするんです。経済がどうのこうのというのも結局は人間同士の問題でしかなくて、仮にどこかの星にいるかもしれない宇宙人の視点で考えてみたら、どうでもいいことだと思うんです。
- そういう意味では、特に宇宙開発にこだわる必要はないのかもしれません。とにかく僕は今はちょっと外向きと内向きのバランスが悪いと思っていて、もうちょっと外向きなことがあってもいいだろうと思うんです。その例の一つとして人類の宇宙進出を挙げているわけです。
- かつては国内の不満をそらすために戦争をしたそうですが、世界のこのもやもやとした停滞感が各種の紛争の問題になっていることは無いでしょうか。みんなで協力して「人類がついに火星到達!」とかいう感じで、世界のみんなで喜べたらすてきだと思うんです。スポーツで一番になったら、結局他の人を二番以降にしてしまうわけです。経済的に成功してお金持ちになったら、その分他の人は貧乏になっているわけです(通貨を乱発行しない限り)。こういうゼロサムゲームではなくて、みんなが人類として共通に祝えるような、そんなことがもっといっぱい起きてほしいんです。そうしたら、内紛とかが減るかもしれません。・・・そんなに都合よくは行かないかもしれないけど。
こめんと欄