擬似不老不死
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- 最初に断っておくが、このタイトルはウソである。以下の方法でも死ぬし老いる。でも、宇宙の寿命(?)よりも長生きできるなら、それはある意味不死といってもいいのではないかと思い、後は勢いで不老不死とした。でもやっぱりニセモノなので、擬似とつけた。
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- ようするにこうだ。宇宙空間に漂う水素を回収し、それを核融合しながら加速を続けるロケットがあったとしよう。いやちがうな、結局150年くらい持てばそれで十分だから、それだけの間必要な燃料をタンクに満載して出発すればそれでもいい。このロケットは宇宙空間を1Gで加速する。もちろん星などにぶつからないようにするために多少の方向転換するが、とにかくまっすぐに1G加速を150年くらい続ける。
- そうすると一般相対論で予想されることは、ロケット内の時間の進みはどんどんゆっくりになって、地球でそのまま過ごしている人との時間差はかなり開いてくる。150年も1G加速していたら、それこそ100億年くらいの差になりはしないだろうか。いやよくわからないけど、1Gでは加速不足なら1.5Gでもいい。たぶんそれくらいなら人間は耐えられる。
- 100億年程度で宇宙が死んでしまう(=エントロピーが最大値になってしまう)っていうのはまあちょっと無理があるかもしれないけど、しかしまあはるかな未来まで見届けられることは確かだ。これを悲劇と考えずに擬似的な不老不死の手段として使おう、とまあそういうわけだ。
- 所詮ただの思いつきで、自分でもいろいろと問題があるのは分かっているんだけど、まあとっかかりとしてはおもしろいかもしれないぞ、と。
- 地球は最後にどうなるのか、人類はどうなったのか、そんなことを見届けられるってなんかいいじゃないか。まあそんな趣味のためにこんなにたくさんの燃料を使っていいのかといわれるとそれはまずい気がするけど。
こめんと欄