統計で見る世界の中の日本
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- なんか僕がまだ学生だった頃、日本は世界二位の先進国になったとかなんとか言われていた気がするんだけど、あれってたぶんGDPで単純に比較したものだと思う。しかし、そんなのは人口の多い日本にとって都合のいい統計でしかない。公平に比較するなら、「一人当たりGDP」だろって思う。
- というか、こんなたいして頭もよくない平凡な国民の集合の国が世界二位なんて、絶対に何か間違っていると思った。
- で、適当に探していたらいろいろ面白いものが出てきたので、それを紹介。
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- 所得水準と貧富の格差の相関図
- 所得格差の推移
- http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4660.html
- このグラフも面白い。やはり日本より格差の少ない国はここでもドイツとスウェーデンくらいしかない。このグラフを見ると確かに日本では格差は開いているように見えるが、しかしそれは20年間で0.025という非常に小さい変化でしかない。0.250からの変化率で言えば1割程度だ。20年かけて1割しか進行してない格差が、なぜこうも問題視されるのか僕はそれが分からない。20年間に日本の一人当たりエネルギー消費量は何割増えたと思っているんだ、いったい。そっちのほうがはるかに問題だと僕は思う。
- 20年かけて1割しか進行していない以上、これはほぼ横ばいといっても問題はないと僕は思う。それにもかかわらず、格差の進行を実感し、自分が虐げられていると感じるのなら、それは個人の力ではどうにもならない社会構造の変化の波みのせいではなく、各個人の努力が足りないからなんじゃないかと、僕は思う。主に自分の怠惰のせいなのに、それを社会のせいだと言って泣き付いて自分からは何もしないのであれば、どんどん差は開き、いつか真実に気がついてもそのときはもう追いつけないほどの差になっているかもしれない。
- 高額所得者の所得者シェアの長期推移
- 所得格差の国際比較
- 1人当たりGDP(PPPベース) : 2番目のグラフ
- http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4542.html
- これだこれ、僕が見たかったのは。ちなみに1番目のグラフでは為替の変動が含まれているのだが、なんとその方法で比較するとたとえ一人当たりGDPであっても何度も3位にまではいったらしい。これにはびっくりだ。以外に日本は侮れないかもしれない。しかしまあ為替のオーバーシュートで勢いでいっちゃっただけのような感もあって、PPPベースで比較すると最高でも6位ということになる。うん、まあこんなものなのだろう。
こめんと欄