平均でいいと思う病
(0)
- 言うまでもないことだけど、ここに書いていることは僕の主観であって、絶対に正しいとかそういうものではない。賛成できない人は賛成しなくていいし、むしろ誰にも賛成してもらえなくてもいい。
(1)
- ある種の人々は、自分が平均より良いとそれで「ああ平均以上だ、よかったー」と安心する。僕はこれがどうも納得できない。こういう傾向を普通になりたい病と言い換えてもいい。
- 仮に分布が正規分布で平均値に意味があったとしても、それでも自分が平均値よりもいいかどうかなんてことは本当はほとんど意味がない。それは大衆と同程度か、もしくはそれ以上であるというだけである。
(2)
- 僕が理解できるのは、たとえばテストの点数が60点を越えたのでギリギリだけど単位が出る、だからよかったー、というものである。80点を越えたのでAがつく、というのでもいい。
- しかし平均を超えても何にもならない。まあ相対評価を採用している学校では平均にこだわるのは意味あることだけど、最近は中学も絶対評価制になっているようなので(横浜市)、やはり平均に意味はない。
- 平均値よりも上かどうかで何かの有無が決まることは実はほとんどない。だから僕は平均値だけにこだわることを否定しているのだ。順位にこだわるのならわかる。たとえば上位10人だけが合格して○○できる、みたいなのはよくあるから。
- 偏差値にこだわるのは、まだいいと思う。というのは母集団が十分に大きければ、そして分布が十分に正規分布で近似できると仮定できるのなら、偏差値は順位と相関するからだ。しかしなんにせよ、平均を超えてよかった、つまり偏差値50以上でよかったと思うことには何の意味もない。僕はそう思う。
- たとえばごみの分別のていねいさを評価することがあったとして、あなたは平均よりきれいに分別していますといわれたところで、それはなんの材料にもならない。もしリサイクルにおいて業者が「この出し方は本当に助かります」と感じるのなら、それで
こめんと欄