OSASK-WikiのKの落書きの過去ログ
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Windowsのディレクトリ
- (2004.12.09)
- 発端は、みなさん「えんやこらsar」をどこにインストールしていますか?という話でした。これを機にいろいろ考えさせられました。
- Windowsには、ゆるく意味付けされたディレクトリがいくつかあります。
- Program Files
- My Documents
- 僕は以前どこかに書いた気がするのですが、こういう推奨フォルダがあるのはいいと思っています。というかOSASKでもこうする予定なのです。ただし、名前もパスもシェルで設定可能な仕組みにするつもりでいますし、多分この名前にはしませんが。
- 一方、似たような仕組みはUNIXにもあると思います。たとえばアプリは「/usr/bin」にインストール(というかコピー)するわけですよね。必ずここにインストールしなければいけないというわけではないですが、まあ一般にはここにインストールするのが普通なわけです。
- で、Windowsの話に戻ると、この仕組みはどのくらい活用されているのでしょうか。ちなみに僕は、基本的にc:にOS以外を置かないようにしているので、Program Filesには数個のアプリしか入っていません。My Documentsに至っては、からっぽです。つまり、これらのディレクトリは僕にとっては邪魔で気持ち悪いものでしかありません。
- そんな風に思っているのは、変人である僕くらいで、普通の人はみんなマイクロソフトの推奨にしたがって、Program FilesやMy Documentsを積極的に利用しているんだろうと勝手に思っていました。しかし変人は僕だけではないようです。ちょっと嬉しい気がしましたが(笑)、一方でマイクロソフトってだめだなあとつくづく思いました。
- これほど支持されないデフォルト機能っていうのも珍しいんじゃないかと思います。つまりデフォルトの存在が便利さにつながってないわけです。
- うまくいっているUNIXと比べてみると、UNIXにはシンボリックリンクがあるので、デフォルトが/usr/binであっても、実際のパスはまた別に設定できるということがあります。Winにはシンボリックリンクがないので、そういう工夫ができず、デフォルトに従うことはただ柔軟性を損なうだけです。
- さらにWinの場合、Program FilesやMy Documentsの導入は、だいぶ後だったように思います。つまりもしMS-DOS時代からこの仕組みがあれば、今よりはこの仕組みが積極的に活用されていたのではないでしょうか。そういうデフォルトがなかったために、DOSから来た人は自分のディレクトリ構造のほうがしっくりきてしまい、デフォルトを使う気がなくなるのです。まあそれ以前に、間にスペースが入る名前は使いにくいというのもあります。せめて、progsとdocsだったらねえ。
- もしみんな素直に推奨ディレクトリにインストールするような使い方が一般的であれば、ドキュメントとかは書きやすくなるし、みんな自分の利用方法に合わせてインストールパスを毎回選んだりしないで済んでいたかもしれないわけです。
- で結局僕はこの文章で何が言いたいのかと言うと、マイクロソフトは先見の明がなくて、それでイマイチな仕様になっている部分がいくつかあると思うけど、この問題もその例の一つになりそうだよね、っていうことです。で、OSASKではそういう風にならないようにしたいな、と。