公務員とOS
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- 聞くところによると、日本には公務員がたくさんいるらしい。全労働人口の5%?・・・まあ正確な数字は調べてないから分からないけど、とにかく20人に一人くらいの割合だとしよう。そうすると、学校で同級生だった友人のうち、2人くらいが公務員になっている計算だ。僕はこれを非常に多いと感じる。
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- 僕に言わせれば、経済活動の主役は民間人だ。公務員は(大学や各種研究機関の関係者を除いて)技術の進歩に直接貢献してない(まあ大学は独立行政法人なので教員は公務員じゃないけど)。コスト競争も促進してない。基本的に効率が悪い。競争してないから効率が悪いのはある意味仕方ない。
- とにかく許しがたいのは、そういう非競争で進歩のない環境に、労働者という貴重なリソースのうちの数パーセントが食われているということなのだ。これはひどい。こんなの0.1%くらいでどうにかならないものか。
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- 実は公務員はOSだと思う。公務員は普通の人々が不自由なく経済活動を送れるようにするための影の存在だ。これはOSと良く似ている。OSも影の存在だ。つまり、主役はアプリケーションであって、目的を果たすのはアプリケーションだ。そのアプリケーションがのびのびと活動できるようにするために、OSはアプリケーションに対して各種のサービスを提供しているのだ。
- もしOSだけで何でもできて、アプリケーションなんかいらないというのであれば(メモ帳と電卓とIEとメディアプレイヤだけしか使わない、とか)、それは全部国有企業になってしまった状態だろう。それでいいのかどうかは状況次第だけど、このたとえであっていると思う。・・・でもやっぱり基本的には、OSはアプリが主役だということを忘れないで、アプリのために尽くすべきだと思う。
- ああそれなのに、vistaというOSは何を考えているのだろう。OSだけで貴重なメインメモリを大量に消費し、アプリのための空きを大幅に減らしている。脇役というか黒子くらいの存在感であるべきなのに(ユーザインタフェースでは存在感があってもいいだろうけど、リソース的にはやっぱり黒子程度であるべきだと思う)、猛烈に存在感がある。むしろアプリはOSに対するオプショナルキットというか拡張プラグイン程度の存在感しかないのかもしれない。
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- 日本という国はどうだろう。公務員がどのくらいの存在感を持っているのだろう。何か困ったときに「いてくれてよかった」としみじみと思うくらいの存在感がいいのに、非常時でも緊急時でもないのに常に存在感がある気がする。それでいいのだろうか。競争すらしない人は、不本意だけど無くせないから仕方なくやっている、くらいがちょうどいいと僕は思う。
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- ちなみにOSをWindowsからLinuxに乗り換えるのは他国に移住するようなものかもしれない。そしてエミュレータを使ってLinux上でWindowsを使うのは、チャイナタウンみたいなものかもしれない。
こめんと欄
- http://q.hatena.ne.jp/1132878608 公務員の数。なにやら2通りの見解があるらしい(もしかしたらもっとたくさんあるのかもしれない)。 -- K 2008-10-12 (日) 09:39:13
- ちなみに今こそ昔はやったラムダブラーみたいなものが出てきたらいいと思うんだけど、どうだろう。今はかつてよりもCPUの演算能力も上がったから、圧縮速度も上がって、快適じゃないかと思えるんだけど・・・。それともvista内部にもうそういうものが入っているのかな。それでもあんなに容量食っているわけ? -- K 2008-10-12 (日) 14:36:56