今年の夏は記憶に残る夏だろう

  • という趣旨の記事を新聞で見つけた。今日はそのことについてあれこれ書きたい。
  • この記事では、「記憶に残る」理由として以下をあげていた。
    • 猛暑 --- すごく暑いから
    • 水害(集中豪雨や台風災害など) --- あまりにもひどいから
    • 日本のオリンピック大活躍 --- 例年になくメダルが取れたから
  • まず、猛暑と水害である。
  • 僕の考えでは今年の猛暑やひどい水害は、百年に一度の不運とかそういったものではなく(もちろん記録の上では百年に一度の記録だが)、単に地球温暖化と数年に一度の不運が組み合わさった程度のものだろうと考えている(参照:boyaki_a/00001)。今のところ二酸化炭素削減の見通しは暗いので、たぶん数年後に今年程度の、いやもしかしたら今年以上の異常気象に見舞われると思う。
  • だからそりゃ現時点ではひどさの点で記憶に残るかもしれないけど、数年もすれば「温暖化のせいで始まった一連の異常気象の一つ」くらいの位置付けでしかなくなるだろう。
  • むしろ許しがたいのは、新聞ともあろうものが、この異常気象を温暖化の結果ではなく、不可避の自然災害的に捉えて「記憶に残る」などという扱いをしていることである。もっとよく考えて記事を書いてほしいと思った。
  • 次にオリンピックである。
  • 今回のメダル大量獲得は、もちろん選手個人の努力の賜物だけれども、影でJOCが「ゴールドプラン」を打ち立てて実施してきた成果でもあると僕は思っている。ゴールドプランが成功しているという立場にたてば(そしてこれは受け入れられている観点だと思うが)、今回のメダルの大量獲得はまぐれなどではなく(まあ目標以上に多く取れたのは幸運もあったかもしれないけど)、実力であるということである。
  • この観点に立てば(=まぐれなどではなくゴールドプランによって日本のメダル獲得能力が向上した)、たぶん今後のオリンピックでもメダル数はさらに増えるだろう(ゴールドプランをさらに発展させるような計画が立てられる見込み)。
  • 今回の健闘を「記念に残る」ということは、つまり今回だけが突出していて今後はダメだということなのであろうか。それはつまりJOCは無能であるということなんだろうか。それはすごく失礼な言い方だと思う。僕はその観点に同意できない。
  • もちろん、僕は異常気象も今年のオリンピックも記憶に残るとは思う。しかしそれは珍しいからではなくて、被災者に申し訳なく思うからだ(温暖化を止められない人類の一人として、僕たちはみんな温暖化の加害者である。そのとばっちりが人類のごく一部に集中しているだけであって、彼らは僕らの過失のツケをまとめて受けているのである)。また選手が一生懸命にやっている姿が素敵だったからだ。他の年とくらべて珍しかったからではない。他の年の異常気象も同じように記憶にとどめるべきだし、他の大会の選手だってみんな忘れたくはない。

こめんと欄


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Last-modified: 2007-10-10 (水) 15:32:49 (5376d)