学校のいじめで自殺者が出るを防ぐのは多分それほどは難しくない
- (by K, 2007.04.14)
- 註:とりあえず我が子を守るだけなら、という意味で。
(1) いじめと自殺
- いじめをなくすのはかなり難しいと思う。親も教師も生徒・児童も猛烈に教育しなおさないといじめは減らないと思う。
- いじめで何が問題かというと、最大の問題はいじめを苦に自殺者がでることではないか。これをなくすことは、いじめそのものをなくすよりもやさしい気がする(後述)。もちろんいじめそのものをなくせればそれに越したことはないが、それが困難だということならとりあえず自殺をなくすことだけからはじめてもいいのではないか?
- もちろん死者さえ出なければどうでもいいというわけではない。最終的にはいじめをなくす方向で努力するべきだ。
(2) なぜ自殺という手段をとるのか
- なぜ自殺してしまうのだろう。よくニュースなどでいじめを苦にした自殺が報じられると「なにも死ななくてもいいのに」という感想を聞く。というか僕もそう思う。本人以外が冷静になって考えてみれば、自殺するくらいなら○○したほうがいい、という選択肢はたくさん思いつく。しかし自殺者はいるのだ。なぜだろう。
- 僕が思うに、もう自殺するしかないと思い込んでいるせいだと思う。つまり追い込まれている。他の選択肢があるのにないと思わされている。
(3) 追い込んでいるのは誰か?
- いじめる人たち以外で「追い込んでいる」のは誰だろう。教師や両親ではないのか。
- 学校に行けばいじめられる。じゃあ学校に行かなければいいだけのことなのだ。しかし教師や両親は学校に行かせようとしていないか?直接口に出して言わなくても、「そういうものだ」「いくのが当たり前だ」という雰囲気を作って無言の圧力をかけていないか?
- 行きたくないなら行かなければいい、わざわざ仮病を使う必要はない。いじめられたら逃げたっていいじゃないか。なんで立ち向かわなければいけないんだ?・・・こういうことを言わないから、追い詰められるんじゃないのか。こういうところを改善しないで命は貴いといったところでどれほどの効果があるだろう。
(4) 反論
- こんなやりかたじゃ大量の不登校児が出る、と思うかもしれない。うん、確かにそうなる危険はある。しかしそれはそもそも「行きたくないのに行かされてる」児童・生徒が多すぎるということじゃないのか。逆に学校はもっと「行きたい!」と思えるような場所になるように改善するべきじゃないのか、今のように無理やり行かせるのではなく。行きたくないところにいやいや行かされれば、そりゃ他人にいやがらせをして憂さ晴らしをしようとする不届き者も出てくるだろう。これはいじめの遠因になっているのではないか?
(5) だから
- だから、いじめで自殺者が出たときに、両親が学校や教師を批判するのをよく見るが、実は両親はもっと反省すべきなのではないかと思う。自分は「子供は学校に行って当然、行かないなんて考えられない」なんていう考えをもっていなかったか。もしくは「○○ちゃんは、何も言わなくても自分から学校に行きたがる良い子」というレッテルを貼っていなかったか。それがどれほど当人を追い込んだだろう。・・・こういうことも反省するべきなんじゃないかと、僕はそう思った。
- 「いじめられていると告白したら両親に迷惑がかかる」ということをいう生徒もいるらしい。そう思ってしまえば、とりあえず親には言い出せないかもしれない。そしていじめは悪化し、状況はもっと悪くなる。もう限界になる。でも今度は「なんでもっと早く言わなかったの」と言われそうでいえない。・・・こう思われるようになったら親として失格というか、とにかく信頼関係の構築に全面的に失敗したといえると思う。
- そうとも、いじめられている側には基本的に非はないのだ。なのにどうして報告したら責められるのではないかと恐れなければいけないのだ。おかしい、絶対におかしい。いじめられやすい性格というのは確かにある。しかしだからといって、それがいけないということにはならない。いじめる側が絶対に悪い。
- むしろいじめられやすい人というのはいいやつだ。他の人がいじめられるのをわが身をもって防いでくれているといえなくもないのだから。えらいね、よくがんばったね、くらいは言える人間に僕はなりたい。
こめんと欄
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