他人から好かれることや評価されることを重要視する人たち

  • (by K, 2008.04.22)

(0)

  • とあるサイトで、「女性専用」(たとえば女性専用車両)ってくだらないよな、みたいな話題があった。しかしここではそれ自身はどうでもいい。・・・そのサイトで男性vs女性のコメント合戦になり、激しいののしりあいになった。で、女性の最後の捨て台詞は、こんな内容のものだった。
  • そんなのはモテない男のヒガミだよ。そんなことを言っているから、はやりの遊び場にもリゾートにも縁がなくて、親に嘆かれて兄弟には疎まれて親戚には肩身が狭いんだよ。
  • 僕はこの捨て台詞に感動してしまった。なんとまあ僕にとってどうでもいいことのオンパレードなんだ!それでこのページを書く気になってしまった。

(1)

  • モテるかどうか、はやりの遊び場やリゾート、親に嘆かれる、兄弟から疎まれる、親戚に肩身が狭い、・・・どれも本当にいいとか本当に正しいとかそういうこととは全く関係のない、きわめて相対的なものだ。この女性(まあ本当に女性なのかどうかは定かじゃないけれど)から見れば、ガリレオが「それでも地球は回っている」と言ったのは、バカにしか見えないのだろう。
  • もちろん本当に正しいことなんか結局分からない。たとえばガリレオが賞賛されるのは今の時代だからであって、遠い将来はより深い観点からガリレオは間違っていたということになるかもしれない。だからそんな不確かな「本当に正しいこと」よりも「身の回りのみんなが正しいといってくれるもの」に従うべきだという考え方はもちろんありえる。そこまで考えた上で、相対的な評価を重んじるというのならまあ少しは理解できる。でも(0)の文章だけからそういう深遠な思考が背後にあったのではないかとは、僕には想像できない。

(2)

  • 結局この人は、人間は付和雷同的な存在であるべきだと考え、世の中を少しでもよくしたいとかなんて微塵も思わないのだろう。みんなが世を良くしていこうと思っているときは従うけど、逆に進んでいるときもその流れに従ってしまう。こんな人間が役に立つとは僕には思えない。こんな人間を生かすために税金が使われたりすることがあればそれは損失だと思う。
  • そして当の本人は僕などにこんなふうに思われることをきっと想定していない。むしろ周囲から認められる自分に満足して、自慢しているつもりなんだろう。それを想像するとどうしても笑ってしまうというか、あきれてしまうというか・・・ここまで徹底して僕の嫌いな人間像にはまっていると、むしろ感動してしまった。
  • でもまあきっと僕がこんなことを言っているとその人が気づいても、僕にも「モテなくて流行遅れでみんなに好かれない男性」というレッテルを貼れば、その人にとっては解決なのかな。そうかもしれない。まあ僕としてはできるだけこういう人と係わり合いにならなければいい。きっと向こうもそう思ってくれるだろう。

(3)

  • (以下 2008.05.16 に追記)
  • 大きな進歩をもたらす人はたいてい孤独である。これは僕の持論だが、世の中でも漠然と認知されている気がする。これはやっていることが当時の常識に収まらず、奇行にしかみえないからだ。たとえばオープンソースやフリーソフトだって、自分で作ったものをただであげちゃうなんて、理解されない時代もあっただろう。ボランティアも。昆虫を観察し続けたファーブルも。でもこういう人が結局は世界を大幅に発展させて、常識のほうを書き換えていく。
  • ある番組でこんなやり取りがあったように思う、あなたはファーブルのようになりたいか、と。番組の出演者たちはみんなそろって、こんな変人にはなりたくない、みたいなことを言っていた。このやり取りを見て、ああ結局世の中はこういうものなのかと思った。
  • 結局人類文明への偉大な寄与よりも、周囲や世間から変人だと思われないほうが重要なのだ、この人たちにとっては。死後100年後以降に絶大な評価を受ける名画を一枚描いて30歳で死ぬのと、存命中は売れてチヤホヤされるけど、死後には全く相手にされないような100歳まで生きる画家、あなたはどっちになりたいのか。僕なら迷わず名画一枚のほうだ。というか駄作の王のほうがいいと思ってしまう人々は絵のことが分かってないんじゃないかと思う。本当にいい絵を見て感動したことはないのか。まぐれでもなんでもいいから、そういう絵を一生に一度描いてみたいとは思わないのか。それさえできればもう死んでもいいとは思わないのか。・・・思わないんだろうな。
  • 自分の仕事にどれほどの誇りを持っているんだろうか。自分の人生にどれほどの誇りを持っているんだろうか。なんかその心意気のなさを感じ取っただけで、この出演者たちは実に薄っぺらく見えた。
  • 僕が言いたいことは、孤独になることを極度に嫌い、他人に好かれることを重視するってことは、せいぜい常識の枠内での進歩しか望めないわけだから、その程度の人間でしかないということだ。

こめんと欄


コメントお名前NameLink

リロード   新規 編集 差分 添付   トップ 一覧 検索 最終更新 バックアップ   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2008-05-16 (金) 14:22:57 (5154d)