「結局」何のために戦ったのか(太平洋戦争)

  • (by K, 2006.10.13)

はじめに

  • 安部総理大臣の戦争認識に関する発言をぼんやり見ていたら、自分はこれについてほとんど分かっていないことに気がついたので、メモ。

分かること・分からないこと

  • 結局、僕の分からないことをまとめると、第二次世界大戦において、日本は何のために戦ったのか、戦うことは当時の人にとっていいことだったのか、ということに尽きる。
  • 適当にwebを検索してみても、僕のしょぼい知識以上のことは得られなかった。僕のしょぼい知識をまとめるとこんな感じだ。
    • 日本がアメリカに宣戦布告したのは、アメリカから経済封鎖されて、それを解いてもらうためだった(とりあえず戦争してある程度勝利し、停戦に持ち込む際に講和条件として経済封鎖を解除?)。ここで宣戦布告しないでいたら、日本はどんどん備蓄していた石油を消耗する一方で、よりいっそう不利になっていくように思われた。それで「自衛のために」アメリカとの戦争状態に入った。
    • では少し理由をさかのぼってみる。アメリカが日本に経済封鎖したのは、日本が中国を侵略したからである(人によってはあれは侵略じゃないという言い分もあるかもしれないけど、とにかく日本軍は中国で戦闘をした)。これは日本からすると日本と中国の2国間問題にアメリカが割り込んできたとも言えるわけで、おせっかい極まりないと思うかもしれないが、アメリカにはアメリカの価値観と正義感があって、当時の日本のやりかたに不満をもったのだろう。
    • さらに理由をさかのぼる。日本が中国を侵略したのは、当時は帝国主義や、領土拡大、資源獲得という風潮があり、さらに自国を守るためには隣国を植民地にすればいいという考え方をしていたせいである。これは当時全世界的に普及していた価値観であって、これを罪に問われる筋合いはない、という意見があるようだ。

当時の国民の責任は?

  • 当時の日本人はどういう心境で戦ったのだろうか。政府や天皇勅旨によって戦いなさいといわれたから戦ったのか。つまり戦うべきかどうかを考えたりはしなかったのか(考えたところで、出征拒否なんてしたら投獄されるから、つとめて考えないようにしたのか)。政府は何のために戦えといったのか。自国を守るためなのか。もしここで挙兵しなければどうなるかをどのくらい考えたのか。
  • 日本が宣戦布告しなかったら、アメリカが宣戦布告して日本を攻撃したのか(たぶんしただろうと僕は想像する)。経済封鎖が始まってすぐに、もし日本が謝り中国から撤退すれば、アメリカは日本への経済封鎖を解除したのではないか?(もちろん中国への賠償も必要になるだろうが)。
  • 日本は結局勝算があると甘く考えて戦争状態に入ったのではないだろうか。「自国を守るためにやむなく開戦した」という感じがどうもしない。最初に中国が攻めてきたわけではない。アメリカが先制攻撃してきたわけでもない。開戦後の日本人の悲痛なほどの奮闘ぶりは僕も心打たれるけど、その前の開戦するべきかどうかの判断の部分がどうもおかしい気がする。そして結局負けた。
  • 当時は戦況を予測する十分な情報がなかったとはいえるだろう。僕だって開戦直前の国民と同じ情報しかもたなければ、結局戦争を支持した「かもしれない」(しない気もするけど)。しかしなんにせよ、決断を下した以上は、その決断に対して責任を負うべきだ。・・・僕が不十分な情報しかなかったために、人生において愚かな選択して、それで不幸になったとしたら、それはもちろん僕のせいであって、十分な情報をくれなかったから悪いとか、当時の価値観が悪いとか、周囲の人が悪いとかいうのは幼児のだだっこと同じである。
  • 当時の日本人は政府に逆らうことができなかったから、戦争責任はないという考え方をする人がいるかもしれない。僕はそうは思わない。逆らうことはできた。牢獄へ入れられたり処刑されたりするかもしれないけど、とにかく従わないことはできたんだ。それにそもそもその政府の中心である総理大臣は国会議員なわけで、つまり国民が選んだ人じゃないか。今僕たちが日本政府のやることに関して責任を持っているのと同様に、当時の国民にだって責任はあると思う。

とりあえずなにがいいたいのか

  • 結局何のために戦ったのかが分からない。これはつまり、当時の人がどのくらい考えていたのかということである。
  • そして何のために戦ったにせよ、その判断が正しかったのかどうかは分からない。なぜわからないかというと、敗戦という結果はひどいものだけど、でも当時の国民にしてみれば、勝機がありそうな戦争をしないうちから敗北を認めるよりは、たとえ他の国の人に多大な迷惑をかけてでも、戦争にかけてみたいと思ったのかもしれない。そう思ったのなら当時の人たちにとってこの判断は間違っていない。そして悲惨な敗戦という結果になった。多くの人が家族や財産を失った。でもこれは自業自得である。
  • ちなみにもし今僕がタイムスリップして当時の日本人になったら、つまり現時点でのすべての情報を携えてそれをもとに判断を下すことを許されるのなら、僕は開戦を支持しない。僕はバカなので支持しないことを公言し、当局につかまって危険分子として処刑されるだろう(処刑されることを覚悟して公言すると思うので、ただのバカとはいえないかもしれないが)。
  • 戦争責任を当時の政治家だけに押し付けるのはどうかと思う(A級戦犯とか)。当時の政府が公約として戦争をやるといって選挙に勝ったのなら、むしろ政治家には責任がないくらいだ。というのは、政治家としては公約を守ることが最大の職務であって、自分の意に添わないとしても、国民が望むのならやらなければいけないと僕は思うからである。・・・国民は戦争をしたくないという意思表示をせめて一度はしたのか?一度もしなかったのなら支持しているのと同じであって、同罪だと思う。
  • 十分な情報が与えられず、知らなかったというのも言い訳にはならないと僕は思う。正しい判断を下そうと、情報を得るためにどれだけ努力したのか?政府の言い分がおかしくないかどうか検証しようとしたことはあったのか。・・・もちろん全面的に他人(=政府)を信じるというはすてきな信条だけれども、その場合はそのせいで自分や他人に迷惑がかかった場合その責任を負うべきだ。まして、自分はだまされたんだ、被害者だ、というのはあまりに無責任だと思う。もちろん分かってやっているやつと分からずにやっているやつが同罪とまでは言わないけれど、でも知らなかった、知る努力もしなかったということになれば、やはり責任はあると思う。
  • 僕はこのページを書くに当たって、正義かどうかという判断から逃げている。何が正義かを考え始めると考えがまとめられないからである。僕には僕の正義感があり、他の人には他の正義感があると思う。それを押し付けあっては不毛だし、僕としては正義なんていうことを根拠にしなくても、これだけの結論が得られるということをここに記録したい。

こめんと欄

  • 続編: boyaki_a/00104 -- K 2008-08-31 (日) 20:34:35
  • wwwwwwwwww -- 2009-12-20 (日) 18:43:31

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Last-modified: 2009-12-20 (日) 18:43:31 (3314d)