* 大麻ってもしかしてすごい?
 -(by [[K]], 2008.07.05)
 *** (1)
 -アメリカがトウモロコシをバイオ燃料(バイオエタノール)の材料として使うと宣言してかなり経ちました。そしてトウモロコシの値段はかなり上がりました。この値段の上昇率が事前に予測できたかもしれないという資料を見つけました。
 -イギリスの経済統計家キング氏が見つけたとされる法則で、「キングの法則」というそうです。
 |収穫量|-10%|-20%|-30%|-40%|-50%|
 |値上がり率|+30%|+80%|+160%|+280%|+450%|
 -今アメリカでは作付面積比で20%がバイオエタノールに回されていると言われていますが、そうだとすれば、20%の不作と同じ効果があると思うので、トウモロコシの値段が80%くらい上がる(=1.8倍になる)のは当然のことなのかもしれません。
 -10%減ったら値段も10%上がる、ってわけじゃないところが、なんか面白いです。仮に不作で半分になってしまったら、値段は二倍じゃなくて5.5倍にもなるんだもんなあ。まあこれはおそらく経験則で、またこの値は長くは続かないでやがてよりやすい値段で落ち着くんだろうとは思いますが、どこまで耐えなければいけないかの目安にはなると思います。
 *** (2)
 -この件について調べていたら、なにやら面白いことが分かりました。
 -トウモロコシのバイオエタノール化はバイオ燃料としてはかなり効率が悪いらしいこと。効率がいいのは食用油(植物油)の軽油化らしいこと。そしてもっとも少ない手間でたくさんの植物油が取れるのは、どうやら大麻らしいということ。
 -大麻は日本においては五穀のひとつとされ、生命力が強くてやせた土地でもたくましく育ち、肥料や農薬も不要もしくはごく少量で十分らしいです。小鳥の餌にも良く入っているらしいです。もちろん人間も食べられます(七味唐辛子の中にも入っている?)。
 -また、仮に大麻の油で代替軽油を作ると硫黄分が少なくてエンジンにやさしい良質の軽油になるばかりか、現在の技術で作っても今の軽油よりは安く作れるらしいです。大麻からプラスチックや繊維なども作れるらしいです(トウモロコシで生分解プラスチックとかを作れるらしいので同じようなものでしょう、たぶん)。
 -大麻というと麻薬が連想され、栽培には規制がかかっているようで、勝手に育てたり研究したりすると罰せられます。でも、一説によると、アメリカの国土の10%で大麻を育てれば、アメリカの石油需要のすべてをまかなうことができるという提言もあるらしいです。
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 -本当にこの通りだとすれば、悪用して気がおかしくなる人がいるから全面禁止ってなんか酷い話だなあ。おかしくなる人には重罰を与える代わりに、栽培や研究は自由化したらよさそうなのに。包丁で人を殺せるからといって、包丁を全面禁止にするのはおかしいもん。
 
 *** (3) 2008.11.17追記
 -今日のニュースで早稲田大学での大麻の違法栽培を取り上げていた。そしてその直後に飲酒運転によるひき逃げ事件のニュースが。・・・それで思ったんだけど、大麻で死んだ人はいないのに取締りを強化しなければとか言う割には、実際にこんなにひどい殺人が起きているお酒は、やったやつはなんて悪いやつなんだ、で終わりなんだな、と。全然統一感のない社会。僕はだからお酒も規制しろといいたいわけじゃないんだけど、でもお酒の害ってもっとしっかり教育してもいいんじゃないの?それともお酒で何かすごくいい事でもあるというなら言ってほしい。で、大麻はお酒くらいに凶悪な犯罪が出るまでは、それほど対策しなくてもいいのでは?そのおかげで大麻草を使った研究がやりにくいなんて、大きくないデメリットを叩くのに必死になるあまり、大きなメリットを失っているだけなんじゃないかと思う。
 -大麻はタバコと比べて危険性は少ないとかいっている人もどうかと思うけど、でもタバコによる殺人って本人による自殺と、公共の場での迷惑行為くらいなものだから、飲酒による殺人よりは危険性が軽いような気がする・・・。お酒で注意力が減っていいことってあるの?ただの現実逃避なんじゃ?現実逃避するくらいなら、現実を改善すればいいと思うんだけど・・・。
 
 * こめんと欄
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