boyaki_a/00033
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20212021
* 市場の力をもっと使うべきだ -(by [[K]], 2007.06.26) -(内容的には[[boyaki_a/00030]]の(1)の排出権のところに少しつながりがある) *** (1) 目的を達成するために必要な処置の誤解 -格差の問題がいろいろ言われていて、僕も以前それについて自分の思うことを書いたけど([[boyaki_a/00027]])、今度は別のことを書いてみたい。・・・格差にもいろいろあるけど、たとえば派遣社員の問題にしよう。 -派遣社員における格差の話題もいろいろあるけど、結局正社員と同じ1時間働いているのに、どうして給料がこんなに違うんだ、というのがあると思う。確かにそれに不満を感じる気持ちはわかる。・・・そしてこの問題を論じるときに、いろいろな解決法が提案されていると思う。たとえば「もっと企業は派遣の人に給料を払え」「ピンはね率の高い悪徳派遣業者が出てこないように政府は規制しろ」なんていうものである。他にも「私は悪くない、まじめに働いてつつましくくらしたいだけなんだ、なんでそれができないんだ」的な主張をする人もいるけど、僕にいわせればそれは「私はぜいたくを言っているわけではないのだから、私のせいじゃない」といって同情を煽っているだけで、まったく建設的ではないので無視することにする。 -つまり給料が上がればいいのだ。そのために企業を攻めたり規制をかけようというわけだ。でもそんなことにいったいどれほどの効果があるだろう。実はもっとずっと効果が出る方法があるんじゃないかと思う。 -物の値段は結局は売り手と買い手の数のバランスで決まるんだと思う。給料は値段じゃないと思うかもしれないけど、労働力を売っているのだから立派な値段だと思う。自分の持っているものを高く売りたいのなら、相手の言い値でそのまま売るなんてありえない。もっと価値があるんだとアピールするとか、高く買ってくれるところを探すとか、そういうことをするべきだ。・・・要するに僕が言いたいのは、みんながホイホイと安い賃金で派遣契約を結ぶから賃金はこれほど下がったんじゃないか、と指摘したいのだ。「格差社会はけしからん」というとき、みんなは誰を恨んでいるのだろう。それは安い賃金しか払ってくれない雇用主だったり、ピンはねしまくる派遣会社だったり、無策な政府だったりするだろうけど、本当にうらむべきはあなたとよく似た境遇にあって格差に耐え忍んでいる人たちのほうなのではないだろうか。 -そんなこと言っても、生きていくためにはすぐにお金が必要だし、そのためにたとえ安い賃金でも呑(の)まざるをえないのだ・・・それはまあそのとおりだ。・・・でもここで思考が止まっているんじゃないか?この状況を逆に考えてみよう。企業の側はすごくおいしい思いをしていることになる。だって労働力を供給する人が過剰で、正当な価値よりも安く労働力が買えるということなんだから。本当にそうであるならば、みんな起業して雇用主になればいいじゃないか。格差が大きければ大きいほどうまみがあるということになる。 -派遣会社のピンはねがくやしいというのなら、あなたが人材派遣会社を興して、たくさんピンはねする側になればいいだけじゃないか。なぜそれをしないんだ。あなたの良心がうずくのか?・・・いや僕は良心なんか気にしなくていいと思う。あなたが高いピンはね率を維持すれば、他の人も起業して似たようなことをする。あなたが雇用主になって非正規社員を安い値段で雇用すれば、他の人も起業して同じことをする。それでいい。しかしそのうち今度は派遣会社や企業の数の方が多くなり、労働者不足になり、ピンはね率や非正規雇用の給料を改善しないと求人して誰も来ないし、それまでいた人たちも条件のいいところに転職してしまうだろう。だから良心とかモラルとか規制なんかなくても、結局よい状態に行くのだ。むしろ良心やモラルや規制に頼って解決すると、ゆがみが生じてかえって別の問題を抱えたり、何かの拍子でシステムが壊れる不安を持ち続けることになるのではないか。 -ではなぜこううまくいかないのか、それのほうがずっと大切だ。格差社会で嘆く人たちは、なぜ自分から起業して「うまい汁を吸っているやつら」の側に行こうとしないのか。もし起業の方法が難しすぎてわからないと思っているのなら、それこそ政府に向かって「起業する方法について役所で無料相談できるようにしてくれ」って言うべきなんだと思う。それなのに今彼らが言っているのは、自分たちの給料を高くするために企業側になんらかの規制をかけようとしているのではないか?そんなことしたらなおさら起業する気を失う人が増えたり、場合によっては企業が倒産したりして、自分たちは苦しくなるのではないか?・・・それとも起業するためにはお金がかかりすぎると思っているのか?もし行政への手続き料などが問題なら、それを減らすように要望するべきだ。法人税引き下げを要求してもいいかもしれない。それなのに、むしろ国民税を上げないために法人税を上げさせようと運動していたりはしないか? -起業なんて難しそう、きっとやっても失敗する、と思っているのだろうか。実際難しいだろうし、軽い気持ちでやれば確かに失敗するかもしれない。でも、そんな程度の理由で起業を見送って、自分の給料の少なさを嘆くだけでいいと思っているのなら、一生そうしていればいいような気もする。せめて誰か自分の知り合いで「起業できそうな人」をそそのかして、この世の企業数を増やすくらいの努力をするべきなのではないだろうか。 *** (2) -こうやって企業数と労働者数のバランスが達成されたとしても、派遣会社の取り分というのはゼロにはならないだろう(ゼロになったら、派遣会社をやる人がいなくなる)。でもみんなが満足する値段にはなっているはずだ(派遣される人たちが高すぎると不満なら派遣会社を起業して競争を挑むだろうし、派遣会社側が安すぎて不満なら派遣会社なんて辞めて派遣される側の立場になっておいしい思いをすればいい)。いわゆる「見えざる手」による調整だろう。これには多少の時間がかかるし、過渡期は苦労したり混乱したりするけど、でもこれなら社会情勢の変化にもすぐに追従できる。政府が規制によってピンはね率を押し付けたらこうはいかない。 -結局、こういう市場の力(=適正価格が競争で決まっていく過程)で解決できるものは市場の力に任せるほうがいいんだと僕は思う。変に法律とかを作るとかえっておかしくなる。政治家たちは何でも自分たちで都合のいい法律を作って解決したいと思うかもしれないし、有権者に向かって「こんな法律を作ればいいんだ」とそそのかして洗脳するんだろうけど、それにだまされてはいけないんだと思う。二酸化炭素排出による温暖化の問題も結局同じだろうと思う。各国で削減目標なんか立てなくていいんだ。排出権を必ず買うようにするだけでいいんだ。そうすればみんなが満足できるコストで目標は達成できる。各国の正義感に頼る必要はない。 -僕は何もすべての社会問題が市場の力だけで解決できるなんていいたいわけじゃない。きっとこれではうまくいかないことだってあるだろう。そういうものこそ法律やモラルに頼って解決すればいい。でも市場の力のほうがうまく解決できることはかなりたくさんありそうだから、政治家は余計な規制を立てず、そして有権者も余計な規制を望まないことが、結局は世の中がよくなっていくことにつながるんじゃないだろうか。法律は原則としては、とにかく新規参入や競争促進のための法律だけそろえておけばいいんじゃないかと。 * こめんと欄 -社会保険庁を民営化すれば、NTTやJRや郵便局のように業務改善が行われるという説があった。しかし年金は全員が強制加入でしかも掛け金を自分で選択することができないから、競争が生じることはなく、民営化の効果がないのではないかという説を目にした。なるほど。つまり年金加入を選択制にしないと民営化しても効果はなさそうということなのか(解雇とかができるようになるから、自助努力が起きる可能性はあるけど、今までが今までなので期待できない)。競争にさらせば自助努力がなくても自動的に改善するのになあ。 -- [[K]] SIZE(10){2007-07-11 (水) 23:13:36} #comment
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* 市場の力をもっと使うべきだ -(by [[K]], 2007.06.26) -(内容的には[[boyaki_a/00030]]の(1)の排出権のところに少しつながりがある) *** (1) 目的を達成するために必要な処置の誤解 -格差の問題がいろいろ言われていて、僕も以前それについて自分の思うことを書いたけど([[boyaki_a/00027]])、今度は別のことを書いてみたい。・・・格差にもいろいろあるけど、たとえば派遣社員の問題にしよう。 -派遣社員における格差の話題もいろいろあるけど、結局正社員と同じ1時間働いているのに、どうして給料がこんなに違うんだ、というのがあると思う。確かにそれに不満を感じる気持ちはわかる。・・・そしてこの問題を論じるときに、いろいろな解決法が提案されていると思う。たとえば「もっと企業は派遣の人に給料を払え」「ピンはね率の高い悪徳派遣業者が出てこないように政府は規制しろ」なんていうものである。他にも「私は悪くない、まじめに働いてつつましくくらしたいだけなんだ、なんでそれができないんだ」的な主張をする人もいるけど、僕にいわせればそれは「私はぜいたくを言っているわけではないのだから、私のせいじゃない」といって同情を煽っているだけで、まったく建設的ではないので無視することにする。 -つまり給料が上がればいいのだ。そのために企業を攻めたり規制をかけようというわけだ。でもそんなことにいったいどれほどの効果があるだろう。実はもっとずっと効果が出る方法があるんじゃないかと思う。 -物の値段は結局は売り手と買い手の数のバランスで決まるんだと思う。給料は値段じゃないと思うかもしれないけど、労働力を売っているのだから立派な値段だと思う。自分の持っているものを高く売りたいのなら、相手の言い値でそのまま売るなんてありえない。もっと価値があるんだとアピールするとか、高く買ってくれるところを探すとか、そういうことをするべきだ。・・・要するに僕が言いたいのは、みんながホイホイと安い賃金で派遣契約を結ぶから賃金はこれほど下がったんじゃないか、と指摘したいのだ。「格差社会はけしからん」というとき、みんなは誰を恨んでいるのだろう。それは安い賃金しか払ってくれない雇用主だったり、ピンはねしまくる派遣会社だったり、無策な政府だったりするだろうけど、本当にうらむべきはあなたとよく似た境遇にあって格差に耐え忍んでいる人たちのほうなのではないだろうか。 -そんなこと言っても、生きていくためにはすぐにお金が必要だし、そのためにたとえ安い賃金でも呑(の)まざるをえないのだ・・・それはまあそのとおりだ。・・・でもここで思考が止まっているんじゃないか?この状況を逆に考えてみよう。企業の側はすごくおいしい思いをしていることになる。だって労働力を供給する人が過剰で、正当な価値よりも安く労働力が買えるということなんだから。本当にそうであるならば、みんな起業して雇用主になればいいじゃないか。格差が大きければ大きいほどうまみがあるということになる。 -派遣会社のピンはねがくやしいというのなら、あなたが人材派遣会社を興して、たくさんピンはねする側になればいいだけじゃないか。なぜそれをしないんだ。あなたの良心がうずくのか?・・・いや僕は良心なんか気にしなくていいと思う。あなたが高いピンはね率を維持すれば、他の人も起業して似たようなことをする。あなたが雇用主になって非正規社員を安い値段で雇用すれば、他の人も起業して同じことをする。それでいい。しかしそのうち今度は派遣会社や企業の数の方が多くなり、労働者不足になり、ピンはね率や非正規雇用の給料を改善しないと求人して誰も来ないし、それまでいた人たちも条件のいいところに転職してしまうだろう。だから良心とかモラルとか規制なんかなくても、結局よい状態に行くのだ。むしろ良心やモラルや規制に頼って解決すると、ゆがみが生じてかえって別の問題を抱えたり、何かの拍子でシステムが壊れる不安を持ち続けることになるのではないか。 -ではなぜこううまくいかないのか、それのほうがずっと大切だ。格差社会で嘆く人たちは、なぜ自分から起業して「うまい汁を吸っているやつら」の側に行こうとしないのか。もし起業の方法が難しすぎてわからないと思っているのなら、それこそ政府に向かって「起業する方法について役所で無料相談できるようにしてくれ」って言うべきなんだと思う。それなのに今彼らが言っているのは、自分たちの給料を高くするために企業側になんらかの規制をかけようとしているのではないか?そんなことしたらなおさら起業する気を失う人が増えたり、場合によっては企業が倒産したりして、自分たちは苦しくなるのではないか?・・・それとも起業するためにはお金がかかりすぎると思っているのか?もし行政への手続き料などが問題なら、それを減らすように要望するべきだ。法人税引き下げを要求してもいいかもしれない。それなのに、むしろ国民税を上げないために法人税を上げさせようと運動していたりはしないか? -起業なんて難しそう、きっとやっても失敗する、と思っているのだろうか。実際難しいだろうし、軽い気持ちでやれば確かに失敗するかもしれない。でも、そんな程度の理由で起業を見送って、自分の給料の少なさを嘆くだけでいいと思っているのなら、一生そうしていればいいような気もする。せめて誰か自分の知り合いで「起業できそうな人」をそそのかして、この世の企業数を増やすくらいの努力をするべきなのではないだろうか。 *** (2) -こうやって企業数と労働者数のバランスが達成されたとしても、派遣会社の取り分というのはゼロにはならないだろう(ゼロになったら、派遣会社をやる人がいなくなる)。でもみんなが満足する値段にはなっているはずだ(派遣される人たちが高すぎると不満なら派遣会社を起業して競争を挑むだろうし、派遣会社側が安すぎて不満なら派遣会社なんて辞めて派遣される側の立場になっておいしい思いをすればいい)。いわゆる「見えざる手」による調整だろう。これには多少の時間がかかるし、過渡期は苦労したり混乱したりするけど、でもこれなら社会情勢の変化にもすぐに追従できる。政府が規制によってピンはね率を押し付けたらこうはいかない。 -結局、こういう市場の力(=適正価格が競争で決まっていく過程)で解決できるものは市場の力に任せるほうがいいんだと僕は思う。変に法律とかを作るとかえっておかしくなる。政治家たちは何でも自分たちで都合のいい法律を作って解決したいと思うかもしれないし、有権者に向かって「こんな法律を作ればいいんだ」とそそのかして洗脳するんだろうけど、それにだまされてはいけないんだと思う。二酸化炭素排出による温暖化の問題も結局同じだろうと思う。各国で削減目標なんか立てなくていいんだ。排出権を必ず買うようにするだけでいいんだ。そうすればみんなが満足できるコストで目標は達成できる。各国の正義感に頼る必要はない。 -僕は何もすべての社会問題が市場の力だけで解決できるなんていいたいわけじゃない。きっとこれではうまくいかないことだってあるだろう。そういうものこそ法律やモラルに頼って解決すればいい。でも市場の力のほうがうまく解決できることはかなりたくさんありそうだから、政治家は余計な規制を立てず、そして有権者も余計な規制を望まないことが、結局は世の中がよくなっていくことにつながるんじゃないだろうか。法律は原則としては、とにかく新規参入や競争促進のための法律だけそろえておけばいいんじゃないかと。 * こめんと欄 -社会保険庁を民営化すれば、NTTやJRや郵便局のように業務改善が行われるという説があった。しかし年金は全員が強制加入でしかも掛け金を自分で選択することができないから、競争が生じることはなく、民営化の効果がないのではないかという説を目にした。なるほど。つまり年金加入を選択制にしないと民営化しても効果はなさそうということなのか(解雇とかができるようになるから、自助努力が起きる可能性はあるけど、今までが今までなので期待できない)。競争にさらせば自助努力がなくても自動的に改善するのになあ。 -- [[K]] SIZE(10){2007-07-11 (水) 23:13:36} #comment
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