boyaki_a/00104
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20212021
* 実は内閣だけでは何もできない -(by [[K]], 2008.08.31) *** (0) -僕は学生の頃、世の中があまりにもひどいと嘆いていたように思う。そしてそれは直接は政治家が悪いと思っていた。もちろんそんなやつしか選ばない国民も悪いけど、でも政治家がもっとしっかりしてくれれば、もっとずっとマシになると思っていた。 -いわゆる「僕は将来総理大臣になって世の中を変えます」みたいなことが成り立つと信じていた。 -でも今の僕は、それはすべて誤った幻想に過ぎない気がしている。言い方は悪いけど、現代においては誰が総理大臣になっても結果はそう大して違わない。一時的に変わることはありうるけど、たいていのことはもとに戻ってしまう。 *** (1) -僕はかつて[[「「結局」何のために戦ったのか(太平洋戦争)」>boyaki_a/00014]]ということを書いた。これについて先日テレビで興味深い意見を聞いた。いわく、当時は時の政権が戦争を望んで国民を誘導したのではなく、国民が扇動するマスコミに乗って、政治がそれに流された、というのだ。「狂った時代」とも表現していた。 -この説明は、僕にはものすごくしっくり来た。最初はすごく疑っていたが、考えてみればこれしかないような気がしてくる。・・・新聞には「もう戦争するしかない、やれば絶対勝てる」みたいな記事が載り、そういう新聞が飛ぶように売れ、さらにそういう論調の新聞が増える。つまり当時の国民は心から戦争を望んでいたのだ。そういう背景であれば、あんな政権が誕生するのは全く当たり前だし、開戦にあたって国民に対して内閣が説明や説得する必要もない。もちろん中には戦争を望んでいなかった人もいただろう。そしてそれが正しかったわけだが、しかし大多数は戦争を望んでいて、敗戦した。 -当時の人たちは、つまりそれには僕の祖父や祖母も含まれるわけだが、敗戦の辛酸をなめた。僕は以前、これは国民が政府に押し付けられるままいやいや戦争をさせられて、それでこんな目にあったのだから、一般市民は被害者だと思っていた。かわいそうだと思った。しかし今は違う。当然の報いだ。むしろ負けてよかったとすら思う。もし勝っていたら、相変わらず好戦的な市民ばかりで世界に紛争があるたびに、喜んで派兵していたかもしれない。それがいいかどうかを考えることなく。 -終戦直後に当時の内閣などが「戦犯」として刑罰を受けたが、彼らは結局国民の要望をかなえていただけであって、つまり首謀者ではないのだ。しかしもちろん自ら望んで内閣に入ったのだから(そうでなければ、すぐにやめる事だって出来た)、責任者として戦争責任を負わされるのが不当だとまではいえない。僕が言いたいのは、いわゆる戦犯といわれる人たちに罪が無いということではなくて、それと同じくらいの罪が戦争に反対しなかったほとんどの国民にもあったのだといいたいのだ。 -僕は「狂った時代」という表現には批判的だ。まるで時代が悪かったように思える。悪いのは当時の国民であって、時代背景ではない。甘い言葉をささやく悪魔がいたとして、その悪魔が悪くて、それに乗せられた自分は悪くないのか。全く逆だろう。悪魔は一つの考え方を示しただけだ。選択肢を提案しただけだ。そうしろとは言っていないのだ。逆らえば殺すと言ったわけではないのだ。まして直接戦争を起こしたわけでもない。それらの悪事はすべて乗せられた人間がやったのであって、だから人間が悪いのだ。実際、その「狂った時代」なるものの強制力は絶対ではなく、その甘言に乗らなかった正しい人もいたのだから。 *** (2) -トップが実は無力、というのは何も太平洋戦争開戦に限ったことではない。たとえばサルの集団がいるが、ボスザルがボスザルでいるためには、単に腕っぷしが強ければいいというわけではない。力でねじ伏せて自分のやりたい放題のボスザルは、やがて集団のすべてのサルから相手にされなくなる(ボスの言うことを聞かないし、結局勝てないにもかかわらず抵抗までする)。そしてたとえ少し力が弱くても、自分が他の集団のサルにいじめられているときに助けれくれたサルのほうをボスザルとして認める。食糧危機になったときに食料のありかへ集団を誘導できたサルをボスザルと認める。・・・つまり、トップはその他の大勢に支持されなければ、結局は意味が無いのだ。トップは集団を導く力があるように見えて、実は導かれているのはトップのほうかもしれないのだ。 -[[boyaki_a/00098]]の話もよく似た結果になった。osdev-jのhenoheno氏はその他のメンバーからの信頼を完全に失ったため、プロジェクトとしては最大の権限がありながら、結局誰も言うことを聞かなくなってしまった。結局プロジェクトはforkし、みんな.mjtさん側についてしまった。これはいうなれば、社長が乱心し、副社長以下すべての社員が別の会社を立ち上げてしまったようなものだ。 *** (3) -さて本題だ。もし政府が急に非常にいい政策を打ち出したとしよう。しかしもしそれが国民に理解されず、こんなのはいやだといわれてしまえば、その政権は支持率が暴落して長くは持たない。しかも次の政権によって法案はすべて無効化されてしまう。内閣とはかくも無力な存在なのだ。もちろん回復不能なことをしでかした場合はこの限りではない。たとえばアメリカの大統領が核ミサイルのボタンを押し、世界の全面核戦争を始めてしまえば、国民が後からどんなに反対しても、世界はぼろぼろだ。すぐにもとに戻ってしまうわけではない。でもそういうことでなければ、特に実施は来年度から、みたいな法案であれば、その来年度が来る前に政府をひっくり返すだけですべては何も無かったことになる。 -だからもし世の中を変えたいと思うのであれば、その人は政治家を目指すべきではない。政治家なんて一般市民の1万倍くらいの発言力がある程度だ。それは人気ブログの作者にも劣る。結局、国民が望まないことは実現しない。だからみんなに自分の考えを訴えかけるしかない。それだけで世の中は変わる。総理大臣になるというのは、世の中を変える手段ではなくて、政治の責任者としてテレビに出るくらいの存在でしかない。自分のやりたいように何でもできるわけじゃない(無理を押してやることはできるかもしれないが、それはやがて戻される)。 -結局世の中は今でも嘆かわしい問題をいくつも抱えている。でもそれは政治家のせいじゃない。国民のせいだ。そしてこのような問題のせいで泣かされるのも結局は国民であって、自業自得だ。だから僕はあまり心配しないことにした。僕はみんなのために世の中をよくしようなんて思わない。自分から考えたり努力しないような人たちを助けてやってなんになる。今までは「みんなも僕と同じ犠牲者」と思えばこそいろいろ助けたいと思っていたけど、実はそうじゃなかったのだ。彼らはむしろ加害者だったのだ。 -戦争をしたいのならすればいい。もしそれで勝利しておいしい思いをするのであれば、それは全部戦争をやりたいといっていた人に譲ろう。国に借金させたいのであればさせればいい。もしそれで一時的にでも景気がよくなってそれでいい思いができるのであれば、それも全部国に借金をさせたがっていた人に譲りたい。環境問題や地球温暖化についても対策なんてめんどくさいという人たちばかりで、国もろくな対策をしないのであれば、それで利益を得て喜びたければ喜べばいい。石油が枯渇しようが、累進課税で有能な人たちが国外へ流出しようが、それはそう望む人の勝手だ。僕は僕のために自分のことだけを考えて何とかするさ。・・・どっちが正しいかなんてどうでもいい。正しいほうが最後まで生き残るだけだ。 -バカが遠回りな自殺(=最後まで生き残らないようなこと)をあえてやりたいなら、勝手にさせておけばいいのだ。それを無理に助けてしまったら、人類はいつまでもバカだ。・・・もちろん、そういっている僕が一番バカで、まっさきに滅んでしまうかもしれないけど、それならそれでいい。僕がいなくなった分だけ人類の平均値が改善するだろうから。 * こめんと欄 #comment
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* 実は内閣だけでは何もできない -(by [[K]], 2008.08.31) *** (0) -僕は学生の頃、世の中があまりにもひどいと嘆いていたように思う。そしてそれは直接は政治家が悪いと思っていた。もちろんそんなやつしか選ばない国民も悪いけど、でも政治家がもっとしっかりしてくれれば、もっとずっとマシになると思っていた。 -いわゆる「僕は将来総理大臣になって世の中を変えます」みたいなことが成り立つと信じていた。 -でも今の僕は、それはすべて誤った幻想に過ぎない気がしている。言い方は悪いけど、現代においては誰が総理大臣になっても結果はそう大して違わない。一時的に変わることはありうるけど、たいていのことはもとに戻ってしまう。 *** (1) -僕はかつて[[「「結局」何のために戦ったのか(太平洋戦争)」>boyaki_a/00014]]ということを書いた。これについて先日テレビで興味深い意見を聞いた。いわく、当時は時の政権が戦争を望んで国民を誘導したのではなく、国民が扇動するマスコミに乗って、政治がそれに流された、というのだ。「狂った時代」とも表現していた。 -この説明は、僕にはものすごくしっくり来た。最初はすごく疑っていたが、考えてみればこれしかないような気がしてくる。・・・新聞には「もう戦争するしかない、やれば絶対勝てる」みたいな記事が載り、そういう新聞が飛ぶように売れ、さらにそういう論調の新聞が増える。つまり当時の国民は心から戦争を望んでいたのだ。そういう背景であれば、あんな政権が誕生するのは全く当たり前だし、開戦にあたって国民に対して内閣が説明や説得する必要もない。もちろん中には戦争を望んでいなかった人もいただろう。そしてそれが正しかったわけだが、しかし大多数は戦争を望んでいて、敗戦した。 -当時の人たちは、つまりそれには僕の祖父や祖母も含まれるわけだが、敗戦の辛酸をなめた。僕は以前、これは国民が政府に押し付けられるままいやいや戦争をさせられて、それでこんな目にあったのだから、一般市民は被害者だと思っていた。かわいそうだと思った。しかし今は違う。当然の報いだ。むしろ負けてよかったとすら思う。もし勝っていたら、相変わらず好戦的な市民ばかりで世界に紛争があるたびに、喜んで派兵していたかもしれない。それがいいかどうかを考えることなく。 -終戦直後に当時の内閣などが「戦犯」として刑罰を受けたが、彼らは結局国民の要望をかなえていただけであって、つまり首謀者ではないのだ。しかしもちろん自ら望んで内閣に入ったのだから(そうでなければ、すぐにやめる事だって出来た)、責任者として戦争責任を負わされるのが不当だとまではいえない。僕が言いたいのは、いわゆる戦犯といわれる人たちに罪が無いということではなくて、それと同じくらいの罪が戦争に反対しなかったほとんどの国民にもあったのだといいたいのだ。 -僕は「狂った時代」という表現には批判的だ。まるで時代が悪かったように思える。悪いのは当時の国民であって、時代背景ではない。甘い言葉をささやく悪魔がいたとして、その悪魔が悪くて、それに乗せられた自分は悪くないのか。全く逆だろう。悪魔は一つの考え方を示しただけだ。選択肢を提案しただけだ。そうしろとは言っていないのだ。逆らえば殺すと言ったわけではないのだ。まして直接戦争を起こしたわけでもない。それらの悪事はすべて乗せられた人間がやったのであって、だから人間が悪いのだ。実際、その「狂った時代」なるものの強制力は絶対ではなく、その甘言に乗らなかった正しい人もいたのだから。 *** (2) -トップが実は無力、というのは何も太平洋戦争開戦に限ったことではない。たとえばサルの集団がいるが、ボスザルがボスザルでいるためには、単に腕っぷしが強ければいいというわけではない。力でねじ伏せて自分のやりたい放題のボスザルは、やがて集団のすべてのサルから相手にされなくなる(ボスの言うことを聞かないし、結局勝てないにもかかわらず抵抗までする)。そしてたとえ少し力が弱くても、自分が他の集団のサルにいじめられているときに助けれくれたサルのほうをボスザルとして認める。食糧危機になったときに食料のありかへ集団を誘導できたサルをボスザルと認める。・・・つまり、トップはその他の大勢に支持されなければ、結局は意味が無いのだ。トップは集団を導く力があるように見えて、実は導かれているのはトップのほうかもしれないのだ。 -[[boyaki_a/00098]]の話もよく似た結果になった。osdev-jのhenoheno氏はその他のメンバーからの信頼を完全に失ったため、プロジェクトとしては最大の権限がありながら、結局誰も言うことを聞かなくなってしまった。結局プロジェクトはforkし、みんな.mjtさん側についてしまった。これはいうなれば、社長が乱心し、副社長以下すべての社員が別の会社を立ち上げてしまったようなものだ。 *** (3) -さて本題だ。もし政府が急に非常にいい政策を打ち出したとしよう。しかしもしそれが国民に理解されず、こんなのはいやだといわれてしまえば、その政権は支持率が暴落して長くは持たない。しかも次の政権によって法案はすべて無効化されてしまう。内閣とはかくも無力な存在なのだ。もちろん回復不能なことをしでかした場合はこの限りではない。たとえばアメリカの大統領が核ミサイルのボタンを押し、世界の全面核戦争を始めてしまえば、国民が後からどんなに反対しても、世界はぼろぼろだ。すぐにもとに戻ってしまうわけではない。でもそういうことでなければ、特に実施は来年度から、みたいな法案であれば、その来年度が来る前に政府をひっくり返すだけですべては何も無かったことになる。 -だからもし世の中を変えたいと思うのであれば、その人は政治家を目指すべきではない。政治家なんて一般市民の1万倍くらいの発言力がある程度だ。それは人気ブログの作者にも劣る。結局、国民が望まないことは実現しない。だからみんなに自分の考えを訴えかけるしかない。それだけで世の中は変わる。総理大臣になるというのは、世の中を変える手段ではなくて、政治の責任者としてテレビに出るくらいの存在でしかない。自分のやりたいように何でもできるわけじゃない(無理を押してやることはできるかもしれないが、それはやがて戻される)。 -結局世の中は今でも嘆かわしい問題をいくつも抱えている。でもそれは政治家のせいじゃない。国民のせいだ。そしてこのような問題のせいで泣かされるのも結局は国民であって、自業自得だ。だから僕はあまり心配しないことにした。僕はみんなのために世の中をよくしようなんて思わない。自分から考えたり努力しないような人たちを助けてやってなんになる。今までは「みんなも僕と同じ犠牲者」と思えばこそいろいろ助けたいと思っていたけど、実はそうじゃなかったのだ。彼らはむしろ加害者だったのだ。 -戦争をしたいのならすればいい。もしそれで勝利しておいしい思いをするのであれば、それは全部戦争をやりたいといっていた人に譲ろう。国に借金させたいのであればさせればいい。もしそれで一時的にでも景気がよくなってそれでいい思いができるのであれば、それも全部国に借金をさせたがっていた人に譲りたい。環境問題や地球温暖化についても対策なんてめんどくさいという人たちばかりで、国もろくな対策をしないのであれば、それで利益を得て喜びたければ喜べばいい。石油が枯渇しようが、累進課税で有能な人たちが国外へ流出しようが、それはそう望む人の勝手だ。僕は僕のために自分のことだけを考えて何とかするさ。・・・どっちが正しいかなんてどうでもいい。正しいほうが最後まで生き残るだけだ。 -バカが遠回りな自殺(=最後まで生き残らないようなこと)をあえてやりたいなら、勝手にさせておけばいいのだ。それを無理に助けてしまったら、人類はいつまでもバカだ。・・・もちろん、そういっている僕が一番バカで、まっさきに滅んでしまうかもしれないけど、それならそれでいい。僕がいなくなった分だけ人類の平均値が改善するだろうから。 * こめんと欄 #comment
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