2012年のメモ #0001
2012.10.02 Tue
- 今日はこのサイトを作った。最初に使い分けの方針を明らかにしておこう。
- これは日記というか日々の思いついたことを書くサイトにする。多分年に10回くらいは更新することになると思う。
- いうなれば http://dot.osask.jp/blog2/ の後継。
- どうして上記のサイトをそのまま使わないかだけど、ちょっと表示が重くて・・・
- すごく気に入っていたんだけど、たまに重いときがあって、そのときちょうど忙しかったりすると更新をあきらめないといけない。
- ということで泣く泣くあきらめることに。
- 会社の業務に関することは社会人ブログのほうに書く。
- OSASKに関することはもちろんOSASK-wikiに書く。
- その他、OS-Wikiやhrb-wikiなども必要に応じて使い分ける。
- 最近何をしているか紹介しようと思う。・・・まずおさらいとして僕は以下のものを以下の順序でリリースしてきた。
- 第一世代OSASK(およびtolsetなどの関連開発)
- OS自作入門用教材OS「はりぼてOS」
- 第二世代OSASK(efg01などのこと)
- 現在、この後に続いて以下の開発を計画している。こうやってOSASK系と入門系を交互に作るとうまく行きやすい感じがする。
- セキュアなOSの自作入門用教材OS「OSECPU」(おせくぷ)
- 第三世代OSASK(KHBIOSとkhabaの再挑戦+セキュア)
- ちなみにOSECPUのほうは既に9/9にサイトも作ってあって、そこにアイデアをまとめた。しかしまだプログラムができてないのでURLは公開しない。もう後は作るだけといっても過言ではないのだけど、仕事が忙しくてなかなか時間が取れない。
- 先日ふと思ったことを書いておこう。
- 僕は今の高齢者をとても尊敬している。だってあの戦後からここまで日本を成長させるなんてそう簡単にできるものじゃない。だから尊敬している。だから町の中で高齢者が少々横柄な態度で大人や子供に接しているのを見ても、まあそんなものかなと思っていた。
- しかしこれはおかしいと思った。確かに高齢者はえらい。それは間違いない。しかしだからといって、今一生懸命に日本を支えている大人や、将来日本を支えることになる子供たちだってそれに負けないくらいに偉いじゃないか。ぺこぺこしすぎる必要なんてないじゃないか。どんなに過去が立派でも今は助けてもらっている立場なのだし、将来今の大人並に活躍できる予定もない、それなのに横柄な態度ってどうなのかな。
- これは僕にももちろん言える。僕だって今は多くの人から賞賛してもらえているけど、それは僕の過去の栄光に対するものであって、今の僕に対するものではないはずだ。それを忘れてはいけない。僕は賞賛に値する成果を出し続けたいと思う。それがかなわないときは、賞賛しないでほしいと思う。
2012.10.03 Wed
- いきなりだけど物理学の話をする。
- 物理学は「重いものほど速く落ちる(に違いない)」といった思い込みの時代があって、まあそれは物理学以前なのだけど、ガリレオガリレイからはちゃんと測定して比較するようになり、これで落ちる速さは重さとは関係ない(空気抵抗がない場合)ということが理解されるようになった。また落ち方もy=1/2*a*t^2みたいな時間の二次関数になっていることが判明する。これは物理学がいろいろなものを測定して数字で表して、その関係を数学的に研究するようになったということだと思う。
- こうして現在のすべての状態を正確に測定できれば、未来は正確に予想できるといった考え方まで生まれる。いやそれどころか正確に測定できていなくても、結局未来は一つしかないという決定論的な考え方さえ生まれた。要するに運命というものがある、ということだろう。
- この頃は積分が大活躍だった。いろいろな出来事があってその影響を全部考慮して最終的にどうなるかを計算するのは積分の仕事だからだ。
- そういう時代の後で、今度はランダムさがいろいろなところで出てくるようになる。例えば熱力学の様々な法則は、実は気体が分子という小さな粒で構成されていて、それらがランダムに運動した結果であると考えると容易に説明がつく(統計力学)。
- 水の中に花粉を浮かべると花粉が水を吸ってはじけるのだが、そのはじけた小片は顕微鏡でよく見ると、まるで生きているかのような不思議な動きをする。これをブラウン運動というが、これも結局はランダムに動いている水分子のせいだと分かっている。
- しかしランダムの流行はこれにとどまらない。量子力学というニュートン力学よりもより一層基本的な物理学が発見された。なぜ基本的というのかといえば、量子力学を使えば、ニュートン力学を導出することができるからだ。逆はできない。
- ・・・で、この量子力学はニュートン力学と比べて格段に難解なのだけど、そこでは確率がたくさんでてくる。いや確率しかないと言っても言い過ぎではない。つまり未来はどうなるのかというと確率でしか分からない。運命があるとか思っていたけど、結局厳密にはそんなものはないということになりそうな勢いなのだ。そんなわけで確率を表す式の積分が嫌というほど出てくる。
- ここでいきなり話を変える。今度はコンピュータのアルゴリズムの話だ。
- コンピュータのアルゴリズムで有名なのはやっぱりソートだろうか。もしくは将棋やオセロでの強い指し手の計算アルゴリズムだろうか。この手の問題はよく研究され、正解を出すまでにはたくさんの時間やたくさんのメモリやたくさんの並列CPUが必要だということが分かっている。そういえばNP完全問題とかもあった。この手の問題は、問題の答えは一つであって、その一つの答えをいかにしてうまく求めるか、特に最悪の場合でもこれくらいの時間で解けるということが重要である。
- しかし一方、僕が会社に入っていろいろ勉強するうちに痛感したのだけど、今やコンピュータのアルゴリズムの世界でもランダムが大活躍だ。これをモンテカルロ法という。方程式を解くときだって、初期値に乱数を使うとか、そんなのがある。ええそれじゃあ方程式を解くたびに結果が違ってこないの?とか不安になるのだけど、収束する場合には毎回大差ない結果に落ち着いているようだ。
- 最近勉強した高速で実用的なアルゴリズムのうち半分くらいはモンテカルロ法だったような気がする。これはすごいことだ、こんなに乱数が重要だなんて!正確さが売りのコンピュータなのに、実は乱数を多用しているのだ。それでいて乱数を使わずに(準モンテカルロ法で)計算するよりも正確な値が出るのだ。これはすごい。・・・実際には乱数を使わないと計算時間が爆発してしまって、それで精度が出せないというだけのことなんだけど。
- そう言えば、これを書いているうちに、かつて今原さんにページングのアルゴリズムについて「LRUとかじゃなくて、乱数でどのページを交換するのかを決めるアルゴリズムもあって、しかもこれがバカにできない性能を示す」ということを教えてもらったのを思い出した。この件については、 Wikipedia で「ページ置換アルゴリズム」を検索してみてほしい。
- あれこれと工夫したアルゴリズムと比べて、単に乱数で決めるだけなのに大差ない結果が出るなんて、本当にランダムはすごい。
- さてこれを通じて僕が何を言いたいのかというと、これからは確率の時代だということだ。統計や確率に強くないとだめだ。とてもそう思った。だからその気持ちを書いた。確率をうまく使えば、まだまだいろいろな可能性があると思う。
こめんと欄