出生率の低下
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- 日本では出生率が低下している。でも実はこれは日本に限ったことではないらしい。
- 産児制限を行っていた(今でもやっているのかな?)中国が1.73(つまり人口維持の目安とされる2.08未満)なのはまあしょうがないとしても、ロシア1.34、韓国1.21、香港0.97とかをみるとやはり日本の特殊事情であると断言することはできないと思う。
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- その昔(たとえば縄文時代など)は、15歳以上の人の平均寿命は30歳程度だったらしい。つまり子供のときに大病して死ぬことがなくても、たいていは30歳くらいで死んでしまうということだ。
- こんな状態でも人口は減らなかった(もし少しずつでも減っていたら、それが何百年も続くうちに人口が0になってしまったはずだ)。つまり30歳までに二人の子供を産み、さらに一人で生きていける程度にまで育てることができたということを意味する。もちろん自分の親は死んでしまったけど、他の人の親に育ててもらったという可能性も十分にある。しかしなんにせよ、平均的な一人の親に注目した場合、自分の子であれ他人の子であれ、2人を教育したことに違いはない。そうでないと自立できずに死んでしまうのだから。
- そうすると、30歳程度で、人は一人前になるばかりか、子供を2人産み、しかも2人分を養育するほどの余裕があったということだ。たとえ縄文時代であっても養育の負担はそんなに小さくはない。自分の食べ物を自分で用意できるようになるまでは食べさせなければいけない。病気にならないように気を配らなければいけないし、なったら看病もしないといけない。そして狩りや採集の技術も教えなければいけない。