OSASK-WikiのKの落書きの過去ログ
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SF16_40.EIIは本当にライトが速かった
- (2004.02.12)
- 実験材料:グリーンハウスの16MBのCF。GH-CF16MA。ATAコマンドで容量を調べると、総セクタ数は0x7b00。つまり15744KB。
- 1.工場出荷時のフォーマット状態:
- パーティション開始位置:LBA:0x0020
- パーティションサイズ:0x7a60
- FAT12-4KBクラスタ
- 2.IDE-CFで接続して、FreeDOS/VでFDISKをやり直してフォーマットした場合:
- パーティション開始位置:LBA:0x0020
- パーティションサイズ:0x77e0
- FAT12-4KBクラスタ
- HDBENCH3.30の結果(8MB)
カードリーダ名 | Read | Write | Copy |
GreenHouse GH-CRCF | 961 | 648 | 664 |
ELECOM MR-UCF1SV | 994 | 781 | 723 |
メーカ不明 3892D417 | 1011 | 748 | 733 |
- 3.PCカード接続で、pcctolのfコマンドでSF16_40.EIIを転送した場合:
- パーティション開始位置:LBA:0x0080
- パーティションサイズ:0x7a80
- SF16-32KBクラスタ
- HDBENCH3.30の結果(8MB)
カードリーダ名 | Read | Write | Copy |
GreenHouse GH-CRCF | 961 | 691 | 691 |
ELECOM MR-UCF1SV | 994 | 847 | 758 |
メーカ不明 3892D417 | 1011 | 794 | 755 |
- 考察:
- まずすぐにわかることは、リード性能がまったく改善しないことである。気持ち悪いように同じ数字が出ているが、これはまぐれではなく、何度測定してもこの値になる。CFでの測定はそんなにばらつかないものなのかもしれない。
- そしてライト性能であるが、どの例でも確実に(まあわずかではあるが)改善している。この改善は、CFへのライトアクセス単位が32KBになったおかげなのか、それともFATへのアクセスが少なくなったからなのかはわからないが、たぶんFATの影響ではないと勝手に思っている(HDBENCHのWrite項目はきっとシーケンシャルライトのテストで、シーケンシャルである以上はアクセス個所がうろうろしなくてもいいように、きっと頻繁にFATへの書き込みが伴うようなアクセスの仕方はやらないんじゃないかと)。
- またFreeDOS/VのFDISKのパーティションサイズの決め方はなんかおかしい気がした。これだと後ろに384KBも残っていることになるが、もったいないではないか。ちなみに工場出荷時も後ろに64KBがあまっている。SF16ではぎりぎりまで使い切っており、残りはない。
- なお、クラスタサイズが32KBになっているのがいつもいいとは限らないことをここで強調しておく。クラスタサイズが32KBの場合、たった1バイトのファイルでもCFを32KB消費するので、小さいサイズのファイルをたくさん扱うなら、クラスタサイズは小さいほうが容量の効率の点では有利である。この場合、たぶんSF16_01.EIIが最強だろう。しかしクラスタサイズを小さくすれば、きっとアクセスは遅くなるだろう。