2006.10.07用のネタ?
偶然見つけたスレッドより
OS自作の歴史(日本限定)
- それはちがうよ!があったらツッコミよろしく。
- (1)CP/M以前(というかROM-BASIC時代)(
?1980-)
- そもそもROM-BASICのようにOSとアプリが明確に分かれていないものも少なくなかった。OSはあまり認識されていなかった。作ろうと思えば一人でも十分作れそうな印象。
- (2)CP/M、MS-DOS、OS-9時代(?1985-)
- OSはアプリからはっきりと分離し始める。OSといえばコンソールオンリー。作ろうと思うだけじゃ無理だけど、ちゃんと勉強して時間をかければ、ひとりでOSを作るのは無理ではないと思っていた。
- (3)Win3.0〜3.1(?1990-)
- このころから徐々にOSは自分で作ろうという対象ではなくなる。買ってくるもの。個人では作れないもの。将来OSを作りたい=OSを開発するような企業に入りたい。と信じられるようになった。
- (4)Win95、Linux!以降(1995-)
- インターネットの普及とLinuxの成功でOSの自作は企業に入らなくても可能だと思われ始める。ただし、一人では無理で、大きなコミュニティが必要だと考えられた。
- たくさんの個人発OS開発プロジェクトが興っては消えた。
- 独自なものを作るプロジェクトは盛り上がりにくく、長期間続いたのはPOSIX互換やTRON互換など既存OSとの互換性を持ったものが多かった。
- (5)OSASK、NWSOS、megos、Mona、・・・(2000-)
- TRON、POSIX互換ではない個人発OSの開発ブームが始まる。それでもコミュニティを持とうとする傾向は続いており、逆にコミュニティを得るためにOSを作るという不純な動機(?)もみられた(The-BBL)。たぶんこの不純さは(4)の時代以前にもあっただろう。
- OSASKもNWSOSもmegosも実は(2)や(3)の時代に芽を出してはいたので、この時代に分類するのは正しくないのかもしれない。しかしMonaは確実にこの時代に属する。
- (6)「30日でできる!OS自作入門」(2006-)
- 個人開発ブーム。コミュニティを得ることよりもOSの開発が優先。純粋。一人でも十分に可能だと分かれば、やる気のある人はやる。一人でやるので言い訳の言い合いにはならない。なあなあにもならない。
- 書籍によってOS開発ブームに火がつくということは結構あるのかもしれない。minixの本でLinuxができたわけですしね。
- (7)「2010からの5年はどんなふうになるんだろう?」
なぜOSを作りたいのか?
- 雰囲気型:なんとなくかっこいいじゃん
- 多趣味型:楽しい(どんなプログラミングも楽しい、そのなかの一つとしてOS自作もある)
- 不満発型:Winなどの既存OSを使っていてあれこれ制約を押し付けられてストレス爆発?
- 理想型:自分の考える理想のコンピューティング(=パソコン利用?)のためには、OSから作り直すとよさそうだ
- 商品型:将来売ってお金を儲けるぞ、すごいやつを作って有名になりたいぞ
- 惰性型:なんか理由があって始めたんだけど、今となってはただの惰性
- 影響型:あこがれのあのひとがOSを作っていたので自分もマネしているところ(友達、ライバルがOS作っていたので、も含む)
- 研究型:自分の理論の研究用、実証用
- 必要型:自分の作ろうとしているアプリのためにOSを準備することになった
- そのほか?
- 理想型と不満発型は本質的には同じ?理想型は革命的発想。不満発は延長的。
- 作った後に本気で使う気があるかどうかを考えると、不満発と理想は使う。あとは使うかもしれないし、使わないかもしれない。
- 必要型は、OSそのものが主たる目的ではないのがポイント。ハードウェア制御のために作るなんていう場合もあるかも。
- The-BBLみたいなのは人的つながりのためのOS開発なので影響型かなあ。