KH-FDPL に関するメモ-0010

  • (by K, 2015.02.17)

KH-FDPLの特徴(6) - 他のプロジェクトとの関係性

  • (6-1) 教育。
    • KH-FDPLは手続き型プログラミング教育を意識しています。プログラミングを理解するにあたって重要なことは、変数に値を入れて、それを計算によって変化させて、そして条件分岐をさせるところです。
    • おまじないのincludeに悩まされたり、配列のバッファオーバーランに悩まされたり、ポインタがおかしくなったり、メモリリークに悩まされたりすることではないはずです。構造体を使うためにはまず宣言しなければいけない、なんてことに悩むことでもないはずです。実行してみて表示し忘れた変数の値があったら、表示するように直してから再実行する、なんていう遠回りは必要でしょうか?値を再起動後にも保持するために、fopenとかfcloseとかで悩むことも本質ではない気がします。
    • そういうことから初心者プログラマを解放するのが、KH-FDPLの目指していることです。
    • 実行スピードは速くはないですし、最適化みたいなことも基本的にはやらないつもりです。遅いアルゴリズムは遅く実行されるべきですし、速いアルゴリズムは速く実行されるべきです。それこそ教育にぴったりだと思います。
    • プログラミングの概念を理解して、しかも速度に不満があれば、遅くない言語に移行すればよいのです。そういう言語はいろいろと親切ではないところがあるかもしれませんが、その代わり速さが手に入るわけですし、KH-FDPLでこう書くとことはC++ではこう書く、みたいに理解して行けばそんなに難しくないはずです。・・・とにかく一つの言語でいいから、そこそこ書けるようになってしまえばいいのです。その最初の言語になれることがKH-FDPLの目標です。
    • ・・・と教育目的を掲げていますが、初心者のためだけに作っているつもりは毛頭なく、結局は自分もガンガンと使う予定です。特に性能が必要ないような簡単な処理なら、結構快適に書けるのではないかと期待しています。
  • (6-2) OSECPU-VMとの関係。
    • OSECPU-VMでも実行中のプログラムのスナップショットを取ってそれを再開させる機能の実現を目指していました。それはまだ実現してはいませんが、しかしその思想はKH-FDPLの永続性のところに表れています。
    • またOSECPU-VMを公開してわかったことは、多くの優秀な人は小さなアプリを作ることよりも、自分の言語を作ることの方が好きだということです。それならば、言語を作りやすい環境を提供するKH-FDPLのほうが需要がありそうだと思いました。
    • セキュリティに配慮しているのは明らかにOSECPU-VMからの影響です。
    • OSECPU-VMのASKAの改良がしんどくなってきたので、言語を作りやすい言語があればなあと考えているうちに、以前から考えていたKH-FDPLの構想と合流しました。
  • (6-3) OSASKとの関係。
    • ファイルシステムと変数システムと環境変数システムを統合してしまえという流れは、OSASKのアーキテクチャに由来するアイデアです。多種多様なプログラミング言語をどうにかして共存させて連携させて使わせようとするやり方は、エミュレータOSの発想と根は同じです。

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Last-modified: 2015-02-18 (水) 17:25:11 (3356d)