osaskology

  • (by K, 2013.12.29)
  • 効率を追求することを目的とした、アルコロジー的な何か。

キャッチコピー(笑)

  • [個人向け] 月額1万円を支払っていただけたら、以下の環境を提供いたします!
    • 1人当たり10畳の床面積の住居。この半分の広さでかまわないのでしたら、賃料を半分にいたします。家賃は面積に比例します。4人家族なら月額4万円で40畳くらいでどうですか?
    • 住居は職場まで徒歩15分以内、起伏なし。静止させたボールが転がらないほどの完全な水平です。
    • 気候は年間を通じて春で、雨は降りません。夜も気温はそのままです。
    • 1日あたり平均800円の負担で、3食と洗濯をまかなうことができる環境です。食堂やクリーニング店も徒歩15分圏内に用意してあります。
    • 保育園、小学校、中学校、病院も徒歩15分圏内です。
    • 地震対策は万全です。
    • ただしお部屋には窓がありません。家から出ても日の光を浴びることはできません。お日様が恋しい人は、自転車などを使って当アルコロジーの外まで出かける必要があります。
  • [企業向け] 以下の条件の職場環境を用意させていただきます。
    • 10畳あたり1万円の格安オフィス。
    • 従業員のご家族が十分に暮らせる住居を15分徒歩圏内に用意いたします(この住居の利用は別料金です)。
    • 常に20℃の空調。空調費用は当方の負担です(貴社が発熱機器や冷却装置を使う場合は、追加のご負担をお願いする場合があります)。
    • 天候は安定しており、大雨などによる通勤時間の乱れとは完全無縁です。
    • 近隣には安価な食堂があります。
    • 地震対策は万全です。
    • ただし窓がありません。
    • [参考] http://www.sanko-e.co.jp/data/city によれば、札幌市でも10畳(=5坪)のオフィスを借りると賃料は月々5万円以上になります(2014年1月の時点では)。

概要

  • たとえば10km四方で、20階建てくらいの建造物。ここに会社、学校、住宅、商業施設、公共施設などを作る。各部屋には基本的に窓はない。いや、あってもいいが、残念ながら太陽光は得られない。内部の気温と湿度は常に一定で、まあ20℃くらいだろうか。
  • これにより、会社や住宅からエアコンをなくすことができるし、傘を差さずに通勤通学できる。四季はない。したがって衣替えも不要で、衣類は春物しか要らない。
  • このosaskologyには、職場かもしくは就学先がosaskology内にないと住宅を取得できない。
    • このルールに違反した場合は、家賃を数倍にする。逆に言えば高い家賃を払ってくれるのであれば、このルールには違反してもよい?
    • このルールがなぜ必要なのかというと、osaskology内の人口を安定させるため。そうでないと外部の天候などによって激しく変動する恐れがある。エアコンや食堂やクリーニング店やそのほかのインフラは、稼動したりしなかったりすると効率がよくない。
    • この違反金を原資にしてosaskologyを拡張する、もしくは次のosaskologyを建造する。
  • 内部は清潔なので、靴も要らない。床は水平なので、自動車は不要でせいぜい自転車だけで移動できる。主なものは徒歩15分圏内にあるように配置する。
    • 仮に10km四方なのであれば、もっとも遠い対角線の角から角まででも20kmしか移動しない(区画は碁盤の目のようになっている)。
  • 各自が洗濯をするのは非効率なので、クリーニング店がある。そして標準服的なものがあり、そのデザインのものであれば、クリーニングに出したその時に清潔な服を受け取ることができる。これで各住宅から洗濯場や物干しスペースをなくせる。
    • 標準服ではない場合は、後日取りに行く必要がある。クリーニング代も少々割高になるだろう。
  • 各自が料理をするのは非効率なので、食堂を用意する。バイキング方式ならコストが安くなると思う。もちろん調理や食器の洗浄などは極力機械化する、大規模に。・・・これで住宅から台所もなくせる。
  • 食費+洗濯のコストを一日平均で800円にすることをもくろむ。
  • 僕はビジネスホテルの一室のような住宅を考えている。これなら相当に高密度に暮らせるはずだ。賃料1万円を30で割り800円を足せば、一日あたり1,200円くらいになる。つまり年収42万円で何不自由なく暮らせる。通勤や通学時間は往復でも30分程度。料理も洗濯もしなくていい。その空いた時間は好きなことをしていい。webブラウザで遊んでいてもいいし、図書館で本を読んでいてもいいし、プログラミングを楽しんでいてもよい。散歩してもいいし、友達と話をしてもよい。
  • 睡眠時間が無駄で、削るべきだと考えている人もいるようだが、これは結構つらい。それにosaskologyで提案している生活スタイルは、睡眠時間の削減を否定しているわけではない。その気になれば併用してびっくりするほどの時間を生み出せる。・・・通勤通学の時間を30分、時短で仕事をして6時間労働、30分の昼休み、睡眠時間は短めに6時間、朝夕の食事や入浴で合計2時間、これらを24時間から引いてみれば、なんと9時間もの時間ができる。これは自由な時間だ。遊んでいてもいいし、読書をしてもいいし、勉強してもいい。僕ならOSASKを作るだろうか。睡眠時間を仮に9時間としても6時間もの時間が生み出せるのだ。
  • 一日あたり1,200円で暮らせるのなら、その程度しか稼がない生活を考えることもできる。時給600円の仕事があれば、2時間しか働かなくてよい。もちろん貯金はできないし、贅沢もできないけど、しかし若いうちは夢のために時間がたくさん必要なので、こういう生活だって十分にアリだと思う。週に2日ほど働いて8,500円を稼いで、残りの5日間を休むというやり方でもいい(週休5日だ!)。時給がいい仕事があれば、週休6日も夢ではない。たくさん勉強できる、たくさん練習できる。・・・なんだか何もかもがレベルアップしそうな気がしてならない。
  • 日々の生活費が安い環境は、起業する際には非常に有利になる。
  • 自動車は基本的にはosaskology内には存在しないので、当然車道はない。信号機もない。交通事故もない。・・・まあ自転車用の道路や信号機は作るべきかもしれないが、それでも今の車道よりはずっと細くなるはずだし、事故になってもたいしたことにはならないだろう。
  • となればosaskology内ではガソリンを使わないことになる。空気はきれいだ。空調にかかるコストも低い。各家庭が冷蔵庫を持たないので、さらに効率はよい。一人当たりのエネルギー効率は、現状の数倍になる。そもそも通勤通学のために電車や車などで往復するのは無駄でしかないのだ。それをやめられるだけでも相当なものだ。・・・ということでエネルギー問題も二酸化炭素排出問題もどちらもosaskologyで解決できる可能性がある。
  • 建造物における断熱は、もはや主要な問題ではない。どうせどこも20℃なのだから。問題は遮音である。すばらしい遮音材を開発するべきなのかもしれないが、別のやり方としてこういうものを考えている。・・・まず全ての壁に騒音測定器をつける。そして静かに暮らせる者だけがここに暮らす。うるさくしたら即刻退去&罰金で、今後3年は静音区画には住めない。もし友人と遠慮なく談笑したいとか、大きな音で音楽を聴きたいとかなら、遮音力のある部屋を3時間100円とかで借りればよい。僕はヘッドホンで音楽を聴くだけで家賃が何割も安くなるのなら、静音区画に住みたい。・・・もちろんosaskologyには静音区画ではない通常区画も豊富にある。
  • 僕たちは毎日天気を気にしてはいないか?天気のせいで予定が狂ったりはしないか?台風が来たら都市機能は大混乱していないか?・・・もしosaskologyの中で暮らせば、外の天気なんてどうでもよくなる。天気予報なんて、osaskologyの外へ旅行へ行く人以外気にしない。これでどれだけ経済は安定するだろう。気候変動による風邪がどれほど減るだろう。インフルエンザは流行しなくなるかもしれない。花粉症も関係ない。
  • 減税
    • osaskologyは人口密度を大幅に上げることができる。10キロメートル四方で20階建てなら総床面積は20億平方メートルになる。10畳は厳密には16.562平方メートルだけど、壁などのマージンを見て20平方メートルとしよう。そして総面積のうちの1/3を住宅にあてることができるとする。残りの面積はオフィスや通路や公共施設が占める。また住宅の稼働率は75%としよう(空室率25%)。この仮定で計算すると、osaskology1棟の収容人口は2,500万人になる。
    • この10キロメートル四方のosaskologyをたったの4棟建設すると、収容可能人数は1億人になる。このために必要な面積は20キロメートル四方であり、横浜市の面積程度である。
    • つまり何がいいたいのかというと、横浜市程度の面積に日本の人口を全て収められるといっているのである。農業や大規模工場など、広大な土地が必要な産業はある。その人たちについては今いる場所にそのまま住んでもらうとして、でもそれ以外はどこでもいいので一箇所にまとめてしまえばいいではないか。それでどれほど僕たちはコンパクトに暮らせることか。インフラ整備費はどれだけ安くなるだろう。その分を減税すればいい。環境も保護できる。
    • 地震対策だって、日本の国家予算級の規模で横浜市の広さだけを守ればいいのだとしたら、どれほど手厚いことができるだろう。多分やりすぎるくらいにできるだろうし、おつりがでるだろう。そもそも少しでも不安な場所にはosaskologyを建造しなければいいのだ。これでまた減税できる。
    • osaskology内で普通に暮らすだけなら、1人当たり年収42万円で十分なので、生活保護の費用を減らすことができる。年金の下限を引き下げることもできる。42万円なのに、料理も洗濯もしないでいいのだから、むしろ今よりもずっと豊かなくらいだ。・・・この分の減税や年金積立金を減らすこともできる。4畳半とかでいいのなら、年間36万円すら可能だ。
  • 雇用が増える
    • osaskologyで暮らしていくだけならわずかなお金で十分なので、最低賃金は引き下げられるだろう。そうすれば今まで「日本は人件費が高い」として海外に流出していたような仕事が国内に戻ってくる。また、今の仕事だって「こんなに安く暮らせるのなら、給料を減らしてもいいから時短で働こう」という人も出てくるだろう。そうなればその分企業は雇用を増やすだろう。・・・なんなら20年間くらい残業するくらいに一生懸命働いて、残りの人生は引退してのんびり暮らすというやりかたでもいい。どちらにせよ、雇用は増える。
  • osaskologyの皮算用
    • 非常に大雑把に見積もってみる。・・・10km四方で20階建てのosaskologyが1棟あり、そこに2,500万人が生活している。さて家賃収入はどれほどだろうか。計算は簡単だ。賃料の発生する面積に1万円をかければよい。20億平方メートルのうち半分くらいの面積からは賃料が発生するだろう(住居だけではなくオフィスもある)。それなら月収10兆円になる。
    • 10兆円で維持が可能なのかどうかはよくわからない。もう少し小さな単位にしよう。100m四方なら年間120億円だ。・・・100m四方ならなんとなく想像はできる。これはosaskologyの1万分の1モデルなので、人口は2,500人。なるほど・・・これはまあ何とかなるんじゃないかな?無茶じゃない気がする。
    • 次の問題として、1人あたり10畳だと密度があまり高くないのではないかという心配がある。密度が下がると通勤通学の際に歩く距離が長くなる。片道で徒歩15分とすると、会社から半径1.2kmの円の中ということだ。20階建てなので階を移動するという手を使えばさらに増やせそうだけど、とりあえず上り下りを否定するところから始まっているので、まずはそれは考えないことにしよう。
    • 半径1.2kmの円の面積は452万平方メートルで、これを20平方メートルで割れば22万人だ。おいおいこれは本当か?ひとつの職場が22万人も社員を要することはまずないだろう。平均して4人家族だとしても、そして1家族あたり1人しか社員がいないとしても、5.6万人が職場から半径1.2km以内にいられる。これはかなりいい数字じゃないか?
    • よしもっと計算を厳密にしよう。osaskologyでは碁盤の目のように道路を配置するために、縦横は確かに1.2kmの道のりで済むが、斜めはその1.4倍くらいの道のりになってしまう。これを考慮すると15分圏内は円ではなくてその円に内接する正方形になる。つまり小さくなる。この面積は288万平方メートルになる。これを20平方メートルで割れば14万人、つまり3.6万家族相当だ。これは悪くない。
  • まだ建造費のことは何も考えてない。これは結構コストがかかりそうだ。
    • 株式会社にして出資者を募って建造し、賃料から経費を引いて差額を配当にしたらいいだろうか。
  • (つづく)

背景

  • あなたは、家から駅まで行くときにちょっとした坂を上って、また下っていかなければいけない、という状況に遭遇したことはないだろうか。そしてこれは無駄だと感じたことはないだろうか。上ってから下りるのなら、地ならしをして平坦にすればいいじゃないか。確かに整地には相当なコストがかかるだろう。しかしそれも一度やってしまえば済むことだ。それでこの先どれほどの苦労がなくなるのかを思えば、そんなに悪い取引ではないはずだ。・・・と整地のコストをよく知らない幼い僕は考えた。
  • もし上り下りが無ければ、遠方へ行くのだって自転車だけでもかなり快適なはずだ。いいことづくめなのだ。
  • もしくは駅から職場・学校まで行くときに、地下道だけでいけたらいいのになと思ったことはないだろうか。雨の日とか、暑い日とか、寒い日とか。だったら全部の建物をつないでしまえばいいじゃないか。これで外に出なくても目的地にいける。実に単純な発想だ。子供でも思いつく。
  • 自分の部屋を見てみれば、結局のところ、布団と本とPCと衣服しかない。本は電子化すればもっとコンパクトになる。もし衣服を片付けることができれば、布団とPCだけにできる。もしそうなったら、どれほど引越しが楽になるだろう。部屋が広くなってもスペースの無駄でしかないので、だったら狭い部屋に住みたい。その分高密度に暮らしたい。そう思える僕は、もっと駅の近くに住む資格があるのではないかと自分では思う。広い家に住みたい人は、駅から離れて住んでほしい。
    • もちろん他にも友人にもらったお土産とか、学生時代の思い出の品とか、そういうものもあるが、それらはどこかの倉庫にしまっておいてもとりあえず問題はない。自分の手元に無くてもいい。たまに見たいときに見られればいい。
  • あなたは通勤通学にどれほどの時間を使っているだろう。その時間は無駄ではないのか?家事の時間はどうだろう。料理や洗濯の時間はどれほどかかっているのか。食材も買いに行かないといけない。・・・それらの時間を全て取り返すことができたら、1日あたり何時間増えるだろう。これを控えめに見積もって仮に3時間だとしよう。毎日3時間も時間が増えたら何をするか。何ができるか。仕事を増やしたければそうすればいい。昇進するだろうし、残業代も相当たまるだろう。睡眠時間を増やせば、健康になるだろう。趣味の時間を増やせばよりいっそう楽しいだろう。
  • 世の中には「大規模化による利点」というものがある。1個や2個しか作らない場合と、1万や100万の規模で作る場合とでは、1個あたりの生産コストがぜんぜん違う。食料だってまとめ買いできれば大幅に安くなる。それならその利点を生かして安く暮らそうじゃないか。そういう生活ができるような仕組みを作ろうじゃないか。省エネルギーにしようじゃないか。その気になればできるはずなのに、どうして僕たちは今でもみんなばらばらなんだろうか。

思考過程

  • 2014.01.07:
    • ページを整理。
  • 2014.01.09:
    • このページを作ってから、僕は毎日無駄な生活をしているのだという意識が頭から離れない・・・。
    • 50メートル四方で2階建てだったら、猛烈に働いて貯金すれば僻地に作れるだろうか?osaskologyの1/40万のモデルで人口63人。うーん、この程度じゃ大規模メリットなんてないよなあ。4人世帯が16家族程度しか入れないし・・・。入居率を高めにして、職場を小さめにしたら、100人(25世帯)くらいはなんとかなるかなあ。

お金がほしいと嘆くだけの人たちへ

  • あれがない、これがほしい、などと嘆く人は少なくない。しかしそんなことをいうだけでもらえるだろうか。もらえていいのだろうか。なぜ「こうなってくれたら、私は自力でやっていけるはずだ」と提案しないのだろうか。
  • なにか偉大な発明をしろと言っているわけではなくて、子供でも思いつくような簡単なことで十分なのだ。osaskologyのために何か新しい技術が必要だろうか?いいや既存の科学技術の組み合わせで十分だ。未来の技術を待ったり先取りしたりする必要はない。
  • 何か新しいことをやりたがる人は多いが、僕は既存のことの効率を改善することが重要だと思う。今までの偉大な発明の多くは、新しい何かを提案することよりも、既存の何かの効率を改善することのほうがずっと多かったと思う。
  • 僕の提案は貧しい人だけを救済するものではない。みんなを豊かにしうるものだ。そういうものこそ検討する価値があると僕は思う。
  • osaskologyはもちろん建造するには非常にお金がかかる。だから僕が何を言ってみたところで結局は実現はしないだろう。しかし考えるだけならタダだ。誰かが興味を持つかもしれない。そうやって自分でできるところまでをやりつくした後で、やっと嘆く資格ができる。
    • まあもっとも、今の僕は就職したおかげで十分に暮らしていけるので、お金について嘆くことはないが。

こめんと欄

  • 聞いたところによると、ビルの消費電力の48%はエアコンらしい。 -- K 2014-05-13 (火) 14:24:00
  • https://twitter.com/hikalium/status/545940409956843520 すばらしい!・・・こういう人が10人くらい集まったら、何かやりはじめたいと思う・・・。 -- K 2014-12-22 (月) 13:34:42
  • 最近思うのは、毒ガス攻撃にたいする耐性がないこと。毒ガス攻撃があっても、数百人くらいの被害で抑え込める仕組みがほしい・・・。空調をどういうふうに設計したらいいのかな? -- K 2014-12-22 (月) 13:36:06

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Last-modified: 2014-12-22 (月) 13:36:06 (3415d)